落語家の炎上から学ぶ!炎上から身を守る方法

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炎上事例をもとに、原因と対策を解説します。今回は、落語家がSNSで不適切発言をし、炎上したケースを紹介します。
炎上の原因となる発言をした落語家のKさんは、ネット上で多くバッシンクにあっています。また、寄席などに足を運んでいたファンからも、苦情や「もう行かない」などの声も寄せられており、これからの活動に大きなダメージになってしまいました。同じような炎上にあわないためにも、原因と対策について知っていきましょう!

「貧困は絶対に自分のせい」発言で炎上

「貧困は絶対に自分のせい」発言で炎上

2018年2月某日、落語家のKさんが、自身のツイッターで持論を投稿しました。

「僕は20歳から10年間、仕事もなくお金もなく大変だった」
「ほとんど毎日がインスタントラーメンかコーンフレークだった」
「それでも生きられた日本は素晴らしい。これ以上この国に何を望みますか?」

「貧困に苦しんでいたけれど、なんとか生きていくことができる日本は素晴らしい」という内容でした。ここまでは、自身の人生を振り返り、日本の良さを語っているようでした。しかし、

「日本では、どうしたって生きていける。働けないなら生活保護もある」
「この国での貧困は絶対的に『自分のせい』なのだ」

などと「貧困になるのは、当事者のせい」と、とらえられる投稿をしてしまったのです。この投稿にネットユーザーは、

「(落語家になる)夢を追っているための貧困と、ワーキングプワでの貧困は違うんだよ」
「貧困と一言でいうけれど、健康面や不慮の事故などいろいろあるのに『絶対』自分のせいと言われるのはつらい」
「成功者にありがちな『失敗者は努力が足りない』という考えのせいなのかな。『君もうまくいくよ。一緒に頑張ろう』という優しさがあればいいのだけど」

などと反感を買い、大炎上になってしまいました。

熱心なファンにも『反対意見』に厳しい対応

熱心なファンでも反対意見には厳しい対応

落語家KさんのファンであるAさんは、落語家Kさんの寄席に通い、Kさんが出ているラジオやテレビなども欠かさず見ている熱心なファンでした。ある日Aさんは、落語家Kさんの炎上を知り、ツイッターで

「本人に責が無く貧困になるケースもあるし、自己責任論と現実にある暗部に目を閉じることを履き違えている」

と、Kさんとは反対の意見を投稿したところ、落語家Kさんからツイッターをブロックされてしまいました。この対応にネットでは

「ファンであっても、自分の考えと違う人は排他するのか」
「Kさんのこの対応には幻滅です。Aさんかわいそう」

など、落語家Kさんの厳しいファンへの対応に、幻滅した声があがりました。

炎上参加者を煽る発言をしてしまう

炎上後、Kさんはツイッター上で炎上参加者を煽るような発言を繰り返していました。

「久しぶりにインスタントラーメン食べていたら、妻がコーンフレーク食べていて笑った」
「寄席のお客様が僕のキャンプファイヤー(炎上のこと)を知っていてくださってました」

炎上参加者からは「反省していない」「人をバカにしている!」と批判が殺到し、さらに炎上は加速してしまいました。

落語家が炎上した3つの原因

落語家が炎上した3つの原因

原因1:不確定な事柄に『断定した言い方』をしたこと

「絶対」という言葉を使って決めつけるような発言をしてしまったことが原因です。「絶対に貧困は当事者のせい」と断定し、決めつけるような発言に多くの批判が殺到しました。もちろん当事者のせいで貧困になるケースもありますが、やむ負えない理由で貧困になるケースもあります。すべてのケースを理解せずに「断定」を押し付けるような発言に「何も知らないで!」と怒りの声が多くありました

原因2:社会問題に対し不道徳な発言をしたこと

「貧困」という大きな社会問題にたいして、不適切な発言をしたことが原因です。「貧困」で苦しんでいる人達に「貧困になったのは自分のせいだろう」ととらえられる不道徳な発言をしてしまいました。このような発言に「さすがにひどい」という悲しみの声が多く寄せられました。

原因3:反省せずに炎上参加者を煽ったこと

炎上後に謝罪をするのではなく、炎上参加者を煽るような発言をくりかえしたことが原因です。炎上後、Kさんは今回の炎上を「冗談でごまかす」ような発言を繰り返しました。また、自分への批判的意見をすべて排除するような行動に「何が悪いかろうとしていない」「反省していない」と思われ、Kさんへの批判は加速してしまいました。
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炎上で話題になるのは「人気になる」ことではない

炎上で話題になるのは「人気になる」ことではない

今回の事例でKさんは、あからさまに炎上参加者を煽る発言を繰り返し、炎上を加速させていました。この行動から「炎上商法では?」とネットでは、噂されていました。

炎上商法は、人の怒りの感情を逆手に使い、多くの人に商品やサービスを知ってもらうことです。また芸能界では、わざと不適切な発言をしてマスコミを騒がすことで、知名度を上げる商法として取り入られています。今回の炎上も、Kさんによる「炎上商法」だったのかもしれません。

しかし、今回炎上分析している中で、Kさんの発言により「心を痛めた」という方や、Kさんを嫌いになったという方が多くいました

芸能界は、基本的に人気商売です。炎上商法はその真逆の存在であると言えるでしょう。炎上商法は、自分を知ってもらいたいと思う気持ちが強すぎで、相手の気持ちを一切無視してしまっています。また、ビジネスとは、消費者であるお客様がいてからこそ成り立つものではないでしょうか。ましてや、落語家さんなど舞台で活躍する方たちは、舞台に通ってきてくれるお客様を大事にしていかないといけないのではないでしょうか。

法人ができること

法人ができること

断定した言い方はしない

確証が不確かなものに対して、断定した言い方はしないほうが良いでしょう。今回の場合、落語家Kさんは「絶対に貧困は自分のせい」と決めつけるのではなく、自身の経験から「貧困は自分でなんとかなるよ」などの助言にとどめておくのがよかったのではないでしょうか。

法人では、広告などで「断定的な言葉」を使いがちです。「絶対」「必ず」「100%」などの断定的な文言は、実証できなかった場合や、ケースやパターンがいくつもある事柄の場合、虚偽になってしまいます。断定した言葉の使い方には注意が必要です。

ファンを大切にする

ファンを大切にする

ファンになってくれた人は大切にした方が良いでしょう。今回の場合、落語家Kさんは反対意見のファンに厳しい対応をしていました。「たった1人のファンくらいなら、ないがしろにしてもいいや」と思ったのかもしれません。しかし、1人のファンから風評が広がり、イメージ低下につながってくるのです。ファン全員が「良い」と思う行動は難しいですが、多くのひとが不快に思う行動は避けたほうがよかったでしょう。

法人では、公式SNSやお客様センターなどの法人とユーザーとのコミュニケーションの場で「ユーザーが不快に思う行動」をしてしまいがちです。ユーザーとのコミュニケーションには細心の注意を払い、ユーザーが不快に思う行動や言葉の使い方に敏感になりましょう。

レピュ研ができること

レピュ研ができること

レピュ研では、日々の炎上分析からさまざまな事例とその対策方法の情報を提供しています。また、炎上参加者の行動パターンや、発言なども細かく分析しているため、原因と対策方法だけではなく、炎上してしまった時の行動フローをアドバイスできます。

その他にも、レピュ研にまだ掲載されていない意外性のある炎上事例や、予想できないような炎上事例まで、いろいろな炎上事例と対策法を提供しています。炎上事例の分析データは「ユーザーが不快に思う行動や言葉の使い方」の細かい設定や「万が一の炎上から身を守るための知識」として活用できます。詳しい内容などは、お気軽にご相談ください。

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