今回は、投稿した文章が意図しない伝わり方をしたために炎上した事例を紹介します。
投稿文が様々な意味で読み取られ議論に発展し炎上
Twitter上に投稿したツイートが、ユーザーによって様々な解釈をされたことにより炎上した事例です。
4月14日に、株式会社Sの編集者が
「同人誌即売会に行くと個人経営の書店さんは『この程度の冊子が1,000円で売れるのか』とカルチャーショックを受けられる」
という文章を、Twitterに投稿しました。投稿された文章の「この程度の冊子が、1,000円で売れるのか」という部分が特に注目され、
「この程度呼ばわりは不愉快です」
「この書き方だと、誤解されてしまいますね」
「ちゃんと読んでから反応しようよ」
など、ユーザーによって異なる解釈となり、議論に発展したため炎上につながりました。
意見1:失礼な表現なのではないか
投稿した編集者本人が、同人誌即売会や同人誌を見下していると解釈したユーザーが
「この程度の冊子って、失礼だと思わないの?」
「この程度なんてよく言えたな」
「随分と相手を見下した無礼な言い方ですね」
など、「この程度の冊子」という表現をしたことに対して批判的な意見を述べていました。
意見2:投稿者の意図する伝わり方ではない
編集者を批判しているユーザーに対して、
「見下しているように受け取っている人も日本語を読む力がなさすぎると感じる」
「その一言だけ抜き出すとそりゃカチンと来るだろうけど、前後くらい読もうよ」
など「投稿者の意図を間違って解釈しているのではないか」と意見するユーザーもいました。
意見3:言葉の選択ミスなのではないか
また、一方で
「この書き方だと、誤解されてしまいますね」
「出版に携わる人としては言葉の選び方ミスったよね」
「読み間違いを誘う文章表現を使いますね」
など、表現の選択を疑問視する声も上がっていました。
字数制限が誤解をまねいてしまうケースも
伝えたい内容を字数制限内で上手く構成できなかった場合、情報を受け取ったユーザーが異なった解釈をしてしまうことがあります。今回は「この程度の冊子が」を含むツイートのみが注目され批判されていましたが、
「『失礼な考え』を持っているわけではないのは直前の数ツイートを見ればすぐ分かる」
「この前のツイートも読まずに批判する人がすごく多い」
など、前後の投稿を読んだユーザーは「編集者は同人誌即売会や同人誌を馬鹿にしているわけではない」と解釈していました。
なぜ複数の解釈がうまれてしまったのか
意図しない解釈で広まってしまった原因として、
- 字数制限が存在するため長文を投稿できない
- 複数の投稿をまとめて見ることに特化していない
というTwitterの特徴があげられます。実際に、
「字数制限が有る媒体で前後の投稿を読んでもらえる工夫ができていない点が問題である」
と指摘するユーザーもいました。そのため、伝えたい内容が、いくつかのツイートで構成されていることを読み手に分かるように表示する必要があったでしょう。
発信媒体にあわせた文章構成をしよう
今回紹介した事例のように、表現の仕方や言葉の選び方が原因でユーザーに誤解された事例や、間違った伝わり方をした事例は他にもあります。
企業として何か情報を発信する際は、誰が読んでも分かりやすい言葉や文章表現をすることが大切です。また、発信する文章量やターゲットにあわせた媒体選びも必要となってくるでしょう。