2019年現在、不適切動画や不正、不祥事、SNSによる炎上などさまざまなリスクが潜む中、「リスク管理」と「危機管理」という言葉をよく耳にするようになりました。
言葉だけで何となく意味が伝わる気もしますが、具体的に何が違うのか、何を指しているのか、“説明して”と言われるとはっきり答えられないという人もいるのではないでしょうか。「リスク管理」と「危機管理」について意味や具体的な違いをよく理解し、法人がリスクに巻き込まれないようしっかり管理していきましょう!
「リスク管理」と「危機管理」の違いとは
「リスク管理」とは問題発生前から問題発生後の対応までをいい、「危機管理」とは問題発生前から問題発生後の対応、その後の業績や評価の向上までをいいます。大きく違うところは、問題が発生した後、低下してしまったブランドイメージの向上や、問題が発生したことにより悪化した業績の回復など、問題発生後の対策まで視野に入れている点です。
「リスク管理」と「危機管理」どちらにも言える、問題発生の”前”と”後”の対応策は細部まで徹底的に対策しておくことが重要です。問題発生前のリスクの洗い出しや、問題発生後の対応する際の役割分担やフローなど、それらすべての対応が、その後のブランドイメージの向上や業績悪化の回復につながっているということも覚えておきましょう。
「リスク管理」と「危機管理」の主な目的の違い
「リスク管理」と「危機管理」それぞれの主な目的について見比べてみると、微妙な違いが見えてきます。
リスク管理の主な目的 | 危機管理の主な目的 |
---|---|
起きた問題による損失を防ぐため、問題が起きないよう管理する | 起きてしまった問題を解決する前に、別の問題が起きないよう管理する |
問題が起きてしまった場合、二次炎上などにより損失拡大しないよう管理する | 起きてしまった問題に対して一秒でも早く穏便に鎮火させるため管理する |
思いもよらないところから問題が発生しないよう管理する | 問題が起きてしまい、失った信用をなるべく早く取り戻すため管理する |
「リスク管理」と「危機管理」を実施する際は、それぞれの目的をよく理解しておきましょう。いつのまにか目的から外れていたり、法人内での相違があると、リスクヘッジのためにおこなっている対策自体がリスクとなってしまう恐れがあります。
「リスク管理」と「危機管理」について詳しく知る
レピュ研では「リスク管理」と「危機管理」について詳しく記事にしています。「リスク管理」「危機管理」それぞれの手法や事例など詳しくご紹介しています。法人内でのマネジメントにお役立ていただければ幸いです。
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「リスク管理」と「危機管理」のまとめ
「リスク管理」と「危機管理」について大切なことは、違いを知ることよりも、それぞれの目的や手法などをよく理解することです。取り組みたいけどイマイチ分からない場合は、専門機関に相談することもおすすめです。分からないままとりあえずやってみることはNGです。必ずどこかで“ボロ”が出てしまいます。よくわからない、知識をつける時間がない、自社で管理するリソースがないなどのお困りごとが出てきたときは、専門業者のサポートを受けることも考えてみましょう。
もちろんレピュ研でもお手伝い可能な分野です。Webリスクに関するカンタンなご質問も受け付けておりますので、お気軽にお問合せくださいね。