ネット炎上として判別したものを毎月リサーチ後分析し、レポートとして配信していきます。
弊社が独自に設定した条件にて情報を算出し、カテゴリー別の件数推移と、特徴的な炎上について解説を行います。
4月炎上リサーチレポート
2019年3月の炎上件数は79件でした。2019年3月で多かったのはエンタメ関係であり、26件もの炎上が起きていました。
今月のエンタメ関係の炎上事例では、SNSに投稿した動画や画像が不適切だと判断され炎上した事例が多かったです。また、法人関係の炎上も多くあり、宣伝時の文章表現やイベント開催時の対応が原因で炎上した事例が多くありました。
今回のピックアップ炎上は、一般個人の炎上事例から紹介します。綺麗な景色が撮影できると話題になった場所が、実は私有地だったために炎上した事例です。
撮影者が殺到した撮影スポットが私有地だったため炎上!
有名映画のワンシーンのような写真が撮れると話題になった場所が、私有地だったため炎上した事例です。
海まで線路が続いている風景が有名映画のワンシーンのようだと、ある海岸が注目を浴びはじめました。それによって、たくさんのユーザーが海岸を訪れSNS上に、海まで線路が続いている風景の写真を投稿し始めました。
しかし、話題となった海岸は私有地だったのです。これは、その土地の所有者であるというユーザーが
- 海まで続いている線路は仕事道具
- 毎日、大勢の人が訪れている
- ゴミのポイ捨ても目立つ
- 家族は精神的に追い詰められている
上記4点を伝える投稿をしたことで分かりました。この投稿を見たユーザーが、
「海に続く線路って私有地なのかよ、不法侵入もいいとこだな」
「観光客がただの迷惑にしかなってない」
など、写真を投稿していたユーザーに批判的なコメントをしたことにより炎上につながりました。
撮影スポットとして紹介していたメディアにも批判の声
投稿していたユーザーに批判が集まるなか、あるユーザーが「発端は旅行スポットを紹介するメディアの投稿なのではないか」という内容の投稿をしました。この投稿により、旅行紹介メディアのアカウントを閲覧したユーザーが
「こちらは私有地です。勝手に紹介するのはどうかと思います」
「紹介する前に調べようとは思わなかったのですか?」
「不法侵入を助長しているのではないでしょうか」
といった、批判の声もあがり始めました。アカウント自らが「メディア」と名乗っていることに責任をもってほしいという意見や、フォロワーが1万人以上の影響力があるアカウントであることを考えて発信してほしいという意見もありました。
情報発信する際は下調べを徹底する
今回はSNS上の炎上事例でしたが、企業でも起こりうる事例です。企業の公式アカウントや公式サイト等で情報発信を行う際は、発信しようとしている内容が本当に正しいものなのかを徹底的に調べることが大切です。もし間違った情報だった場合、情報を閲覧したユーザーが混乱したり、情報に関係する他の企業やユーザーに迷惑がかかってしまうからです。また、それによって企業の信頼も損なう可能性があります。情報発信をする前に、正しい情報なのか、誤解されるような表現を使用していないか等の確認を行うことが必要でしょう。