ネット炎上事例として判別したものを毎月リサーチ後分析し、レポートとして配信していきます。
弊社が独自に設定した条件にて情報を算出し、カテゴリー別の件数推移と、特徴的な炎上について解説を行います。
2月炎上リサーチレポート
2018年1月のネット炎上件数は96件であり、2017年12月の87件と比べると9件(4.9%)増えました。またカテゴリー別では、一般個人の炎上が14件(38.8%)と大幅に増えていました。2018年1月で一番多かった炎上は法人関係で、27件(28.1 %)ありました。企業の公式SNSが、不適切な投稿や誤投稿により、炎上したものが多い印象でした。続いて、2番目に多かった炎上カテゴリーは一般個人で、17件(26.0%)でした。
今月ピックアップした炎上は、学校いじめの実態が、ツイッターで拡散されいじめ加害者と学校が炎上になった事件を解説します。今月は、学校いじめ問題で炎上する事件が2件おきています。また、どちらもいじめ加害者が「いじめをしている動画」をネットにアップし、それをたまたまみつけた第三者がネットで拡散し、炎上しています。
学校いじめ問題炎上について、まとめている記事も合わせてご覧ください。
いじめ動画をSNSに投稿して加害者が炎上
2018年1月某日ツイッター上に、複数人で1人をいじめるような動画が投稿されました。動画をSNSに投稿した人物は、なんといじめの加害者でした。投稿をたまたま発見した第三者のツイッターユーザーが、
「見ている奴もだけど攻撃する奴が一番悪いよ。彼の「痛い」の声がつらい」
などという言葉と動画をツイッターにネット告発しました。投稿はまたたく間に拡散され、いじめ加害者に対して怒りの声があがり、炎上になってしまいました。
いじめ加害者が炎上後に弁解
いじめ加害者は、自分の投稿した動画が炎上していることに驚き、
「みんなで遊んでいる動画をいじめ動画として勘違いしています!」
と、ネットで弁解をしました。ただ、いじめ動画として多くの人に知れ渡ったあとだったため、聞き入れてはもらえませんでした。さらに、炎上参加者たちから「言い訳していて、反省していない!」などと思われてしまい、炎上の勢いは加速してしました。
ネット炎上した後の被害とは
いじめ加害者は、個人情報を特定されネットリンチにあっています。SNSや掲示板では、個人名をだされ誹謗中傷が数えきれないほど書き込まれています。また、本名・顔写真・年齢・通っている学校など、さまざまな情報が特定され、ネットに拡散されています。ネットに拡散された誹謗中傷は、半永久的に残ってしまい、進学や就職の障害にもなりかねません。
個人として炎上対策できること
SNSでの投稿を見直す
今回の炎上のように、友達同士では遊びにみえても、他人にはいじめに見えるような投稿は、炎上になることが多いため注意が必要です。
SNSに慣れてしまうと、不特定多数の人が見ているという事実を忘れてしまい、友達同士のプライベートな発言をしてしまうことがあります。しかしSNSの投稿は、不快な思いをする人が少しでもいれば、炎上になる可能性があります。SNSに投稿する前に、自分の投稿が多くの人に不快感を与えないか確かめることが、炎上を避けるためには重要です。また、友達同士などのプライベートな内容はSNSではなく、個人間でしかみえない場所でやり取りすることがオススメです。
教育機関が炎上対策できること
生徒へSNS炎上の知識をもってもらう
学生が炎上すると、通っている学校に炎上が飛び火することが多くあります。そのため、SNSの使い方や、基本的なネットリテラシーの講習をする学校が増えています。しかし、学生のSNS炎上は増えているのが現状です。そこでレピュ研では、実際に起こったSNSの炎上事例をまじえながら、講習をすることをオススメしています。炎上を疑似体験するような経験をすることで、生徒への危機感が増すのではないでしょうか。
レピュ研では、豊富な炎上事例と、炎上分析データを提供しています。また、教育機関向けの講習やセミナーを開催しています。ぜひお気軽にご相談くださいね。
■SNSで炎上してしまったときの対処とは?
>SNS炎上の流れと炎上したあとの3つの対策方法
■個人がSNSに何気なく投稿した内容が炎上し、突然当事者になってしまう事例を解説しています。
>個人の何気ない投稿がSNSで話題に!突然、炎上の当事者へ
■10代の若い女性を中心に人気なインスタグラムの炎上事例をまとめました
>SNSを確認しない人は非常識と発言して炎上