したらば掲示板の削除方法と7つの注意点!投稿者特定まで

したらば掲示板の削除方法と7つの注意点!投稿者特定まで

したらば掲示板の「書き込みを削除する3つの方法」「書き込み対策前の4つの注意点」「書き込みをした投稿者を特定する方法」について、まとめました。

したらば掲示板は時事ネタから企業の評判まで、いろいろな情報があるネット掲示板です。しかし書き込みの中には、根拠のない誹謗中傷や悪口なども混ざっており、悪影響を及ぼすのではないかと、悩んでいる人も多いです。

そこで今回は、したらば掲示板の「書き込み削除・対策と投稿者特定」について、風評被害対策の専門家として解説します。したらば掲示板の書き込み削除方法がよく分からない方や、これから対策しようと思っている方投稿者特定のやり方や費用感を知りたい方は必見です。泣き寝入りせず、企業のイメージを保つためにも一緒に頑張りましょう。

読み終わるまで 約2分40秒
記事で学べること したらば掲示板の
1. 対策前に知っておきたい4つの注意点
2. 書き込みを対策する4つの方法
3. 投稿者を特定する3つの方法
4. 投稿者特定の3つの注意点と費用相場

したらば掲示板の特徴を知ろう

したらば掲示板の特徴を知ろう

したらば掲示板とは

したらば掲示板とは、日本最大級の匿名掲示板である「2ちゃんねる」の創始者、西村博之氏によって作られた匿名掲示板です。月間ユーザー数は20万人以上で、5億PVをかせぐなど、巨大なネット掲示板といえます。したらば掲示板は「合資会社東京アクセス」が開設し、2013年以降はブログサービスで有名なシーサー株式会社が管理運営を行っています。

したらば掲示板の特徴とは

したらば掲示板の最大の特徴は「レンタル型掲示板システム」という点です。利用者は自分の好みのテーマにそった掲示板を作りだし、自分だけの掲示板を管理することができます。デザインを変えたり、スレッドを自由に作り出したりするカスタマイズ性が「2ちゃんねる」と大きく異る点といえます。また、各掲示板はレンタルした人がそのまま管理者になるシステムであり、運営元のシーサー株式会社がメイン管理していない点も特徴的です。

ただ、したらば掲示板はレンタル型掲示板というだけあって、各カテゴリーに専門性が高く、価値観のぶつかり合いや法人・個人同士の対立などが見受けられるときがあります。こういったぶつかり合いから、まれに起こる誹謗中傷やネガティブな発言の言い合いは、ときにネット炎上につながる危険性をはらんでいるのも事実です。

したらば掲示板は就活生がよく使う?

2016年以降したらば掲示板は、芸能ネタや雑談・趣味のほか、就活生の情報交換の掲示板としても注目されてきました。就活シーズンが始まると、面接の内容や採用試験のスレッドが増え、活発に企業情報が交換されています。求人サイトだけでは分からない情報が手に入ると、就活生の間ではしたらば掲示板を重宝している人もいるようです。

一部の書き込みが悪影響をおよぼす

例えば、就活・転職者が、企業から不採用になった腹いせに、誹謗中傷や悪口を書き込むことがあります。また、匿名で書き込めるがゆえに、企業従業員の愚痴や噂が多く書き込まれているなど、採用面や企業イメージに悪影響をおよぼす原因がひそんでいることもあるため、注意が必要です。

したらば掲示板の削除前に知っておきたい4つの注意点

したらば掲示板の削除前に知っておきたい4つの注意点

注意点1:掲示板ごとに管理者が違う!

したらば掲示板内で作り出されたレンタル掲示板は、運営企業である「シーサー株式会社」がメイン管理をしていません。掲示板をレンタルし、作り出した人によって管理されています。そのため掲示板ごとに管理者が違うといった、特殊な構造がしたらば掲示板にはあります。

注意点1:したらば掲示板は、レンタル掲示板ごとに管理者が違う!

掲示板管理者は「運営企業」とは別!

例えば、独自のルールやガイドラインが掲示板ごとに違っていることもあります。また、問題ある書き込みを削除申請したときの、回答速度の違いや削除の基準が、掲示板の管理者ごとに少し違うため、注意が必要です。

注意点2:利用規約を確認しよう

したらば掲示板の利用規約に違反していれば、該当の書き込みを削除できます。

したらば掲示板の利用規約は、運営元のシーサー株式会社と同じものが使われています。したらば掲示板内に「したらば掲示板用の利用規約」といったページは設けられていません。

シーサー株式会社の利用規約にある、したらば掲示板で「書き込みの削除対象」となる禁止事項は31項目あります。レピュ研では31項目の中から、誹謗中傷や風評被害の書き込み削除によく使われる「16つの禁止項目」をピックアップいたしました。

1. 損害を与える行為
2. 名誉を毀損する行為
3. 侮辱する行為
4. 権利を侵害する行為
5. プライバシーを侵害する行為
6. いやがらせとなる行為
7. 誹謗中傷する行為
8. 罵詈雑言をあびせる行為
9. 嫌悪感を与える行為
10. 差別的な行為
11. 倫理的に問題のある行為
12. 品性を欠く行為
13. 嘘偽りのある行為
14. わいせつ的な表現を行う行為
15. 暴力的・残虐的な表現等を行う行為
16. 法令に違反する行為

削除申請をするときに、削除したい書き込みがどの項目に当てはまるか、もう一度調べたほうがよいでしょう。ここに載っている項目は、したらば掲示板にあるすべての書き込みルールに該当します。

注意点3:公益性の有無が削除の焦点に

一般的にネット掲示板では、「書き込みの公益性の有無」が削除対象に大きく関わってきます。公益性とは、初めて書き込みを見た多数の人が「誰が見ても得する情報だ」などと、第三者にとって有益な情報であることを指します。

「公益性がある情報」とは、多くの人にとって有益な情報のことを指し、書き込みが公益性のあるものだった場合、削除できないことがあるため注意が必要です。

注意点4:削除は広範囲になりやすい

したらば掲示板の場合、レス単体に対し削除申請を行っても、スレッドごと削除されることがあります。これは、掲示板の管理者が個人の場合に多く、管理しきれていないため起きるものと思われます。

レピュ研では「スレッド全体は好意的な書き込みが多かったため、問題ある書き込みのみ削除したかった」などといったご相談を受けることがありますが、もとに戻すことはできないため、注意が必要です。

したらば掲示板は円満解決を目指している

したらば掲示板は円満解決を目指している

したらば掲示板で削除申請できる目的は「当事者間の円満解決を目指すため」であり、「悪影響だから」などといった一方的な理由のみで削除されることはありません。したらば掲示板の方針には、次のように書かれています。

掲示板管理者への要請は、本サービス内における権利侵害その他の問題を当事者間で迅速かつ円満に解決していただくために設置しているもので、掲示板管理者からのメールの返信や掲示板管理者による送信防止措置その他の対応等を保証するものではございません。

したらば掲示板を削除・対策する3つの方法

したらば掲示板を削除・対策する3つの方法

方法1:したらば掲示板へ直接削除申請

したらば掲示板の掲示板管理者に削除申請する方法で、誰でも申請できます。したらば掲示板のページ内にある「管理者への連絡フォーム」から次の5つを記入して送ります。

「問題のスレッドのURLやレス番号」
「問題の投稿の内容」
「自分が侵害されている権利の内容」
「自分が被る不利益」
「自分のことが書かれていると判断できる理由」

したらば掲示板の運営企業である「シーサー株式会社」の利用規約をよく読み、具体的な削除理由とともに削除申請をしましょう。

方法2:弁護士から削除依頼

弁護士の法的手段を用いて、したらば掲示板の削除をする方法です。具体的には、削除申請方法のアドバイスや裁判所に申し立てをするなど、サポート面・法律面で強力な見方となってくれるでしょう。

方法3:逆SEO対策で非表示

例えば「○○株式会社」などと、法人名をGoogleやYahooで検索したときに、ネガティブなしたらば掲示板が検索結果に出てきた場合、該当サイトを非表示にできる対策があります。

方法3:したらば掲示板の誹謗中傷サイトを逆SEO対策で非表示にしよう

逆SEO対策といい、検索結果1ページ目から非表示にすることで、誹謗中傷や悪口の書き込まれたしたらば掲示板にアクセスを防ぎます。レピュ研では、逆SEO対策の詳しい方法をまとめていますので、こちらもぜひ参考にしてみてください。

逆SEO対策は書き込みを削除する対策ではなく書き込みを見られにくくする対策です。「削除できなければ意味がない」といったご意見もありますが、同じ書き込みをされたら意味がなくなってしまうのが削除対策です。逆SEO対策の場合、検索結果から非表示にできるので、いたちごっこになりにくいメリットがあります。したらば掲示板の書き込み状況に合わせて、削除か逆SEO対策か判断するのが得策ですね。

したらば掲示板で投稿者特定は意味がある?

したらば掲示板では、投稿者特定の意味がある場合と、ない場合があるため注意が必要です。投稿者を特定したいと思ったときは、次の3つの点に注意しましょう。

  1. 誹謗中傷・悪口を書き込んでいる人のおおよその人数
  2. 書き込んでいる誹謗中傷・悪口の内容
  3. 掲示板の勢い

「書き込んでいるおおよその人数」を予測する理由は、投稿者特定までにかかる「時間」や「費用」が変わるためです。「書き込んでいる内容」を注視する理由は、投稿者特定に至るまでの違反書き込みかどうか判断するためです。誹謗中傷や悪口の内容によって、特定できるかできないかが決まってきます。「掲示板の勢い」を注視する理由は、万が一投稿者特定をしたあとも、新しい誹謗中傷・悪口を書き込む人が現れないかどうか判断できるためです。

したらば掲示板で投稿者を特定する3つの方法

したらば掲示板で投稿者を特定する3つの方法

したらば掲示板で投稿者を特定するためには、3つの方法があります。

  1. 裁判所の仮処分決定
  2. プロバイダ責任制限法に基づく請求
  3. 捜査機関が発行する照会書類の提示

「1」「2」は、個人だけで解決するのが難しいため、弁護士や法律に詳しい人に相談する必要があります。「3」は警察や検察が関係し、したらば掲示板に対して捜査が行われ、投稿者の情報請求ができる仕組みです。

投稿者特定には、個人だけで解決まで持っていくことは難しいためオススメはしていません。また「3」の捜査機関が絡むものは「犯罪事件」として扱うため時間がかかります。悩んだときは、レピュ研のようなさまざまなノウハウを持っている専門家に無料でご相談することが、解決への第一歩といえるでしょう。なお、個人で投稿者特定をするときは、したらば掲示板の場合メールや電話などの連絡手段が一切使えず、郵便書面での受付のみになるので気をつけましょう。

したらば掲示板で投稿者特定するときの3つ注意点

したらば掲示板で投稿者特定するときの3つ注意点

注意点1:書き込み日時を確認しよう

したらば掲示板では、投稿者を特定するために必要な「IPアドレス」に保管期間があります。IPアドレスとは、誰がどこで書き込んだか分かる情報のことを指します。

例えば、誹謗中傷や悪口を書き込んだ人の情報開示を請求したとしても、IPアドレスの保管期間が過ぎていると個人の特定は困難になります。通常のネット掲示板だと、3カ月程度を目安にIPアドレスは失効します。したらば掲示板のIPアドレス保管期間は明らかにされていませんが、他の掲示板同様に3ヶ月程度と考えてよいでしょう。投稿者を特定したいときには書き込み日時を確認して、なるべく早く対策するようにしましょう。

注意点2:ネット問題に強い弁護士を選ぼう

したらば掲示板の問題解決は「ネット問題に強い」「ネット掲示板の解決実績多数あり」などの、その分野が得意な弁護士に相談するのがベストです。弁護士にも得意不得意があり、経験や実績がないと投稿者特定までの時間や費用がかさんでしまうため、注意が必要です。

注意点3:削除代行業者はNG

風評被害対策の専門家とうたった「したらば掲示板の書き込み削除代行業者」には気をつけましょう。被害のある当事者以外が、書き込み削除申請を行ってしまうと、非弁行為という法律に違反してしまいます。削除代行の依頼をした側も罪に罰せられる危険性があるため、注意しましょう。

レピュ研は、デジタルリスクの専門家として活動していますが、削除代行は一切行っていません。お悩みのときは、お気軽にご相談ください。

したらば掲示板で投稿者特定にかかる費用とは?

したらば掲示板で弁護士に投稿者特定を依頼する場合、費用が掛かります。レピュ研では、各項目の費用相場と詳細をまとめました。ぜひ1つの参考にしてください。

 項目 費用 詳細
相談料 無料~1万円 投稿者特定に関する相談・見積など
着手金 5万円程度 したらば掲示板の投稿者特定に向けて、実際に着手するための金額(頭金)
成功報酬金 10~50万 したらば掲示板の投稿者特定後の、成功報酬金額
※特定人数や裁判有無などによって費用が上下

一般的な弁護士の場合、基本的に「相談料」は無料です。「着手金」「成功報酬金」はあくまで目安であり、弁護士によって変わってきます。

したらば掲示板で投稿者を特定したあとは?

したらば掲示板で投稿者を特定できると、企業や個人が受けた不利益を賠償請求できます。損害賠償請求は、法律に詳しい弁護士に依頼がオススメです。また、特定した人物以外で誹謗中傷や悪口を書き込んでいる人がいないかどうか、再度したらば掲示板をチェックする必要があります。

したらば掲示板の正しい対処方法について知っておこう

したらば掲示板の正しい対処方法について知っておこう

したらば掲示板には「いい評判も広めてもらえる」「就活生の面接対策に役立つ」など、メリットも多くあります。ただし、一部の書き込みによって「誹謗中傷」「悪口」の言い合いや、「炎上」が起きているのは事実です。適切な対策方法を知り、書き込み削除や投稿者特定を考えましょう。

※「レピュ研」はしたらば掲示板運営側との関わりは一切ございません。したらば掲示板に関するお問い合わせについてはお答えすることができませんのでご了承くださいませ。

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