知識の無いネット評論家のレビューに辛辣意見!

知識の無い評論家のレビューに辛辣意見!

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炎上事例をもとに、原因と対策を解説します。今回は、映画評論家が知識なく歴史映画に「酷評」し、炎上したケースを紹介します。
2016年から2017年上半期にかけて、評論家による炎上問題が、多くメディアに取り上げられています。今回の炎上の原因となる発言をした映画評論家のAさんは、ネット上で多くバッシンクにあっています。また「Aさんを使うメディアも信用薄くなる」など、Aさんを起用するメディアにも批判の声が上がっています。同じような炎上にあわないためにも、原因と対策について知っていきましょう!

歴史映画を知識なく「酷評」した評論家が炎上

歴史映画を知識なく「酷評」した評論家が炎上

映画評論家Aさんは、映画の旬ネタやおもしろ情報がまとめられた、とても人気な映画情報まとめサイトの中に映画評論コラムを連載していました。2017年10月某日に、Aさんはとある歴史映画のコラムを投稿しました。内容は、

「30代に突入したあたりから歴史を語る男性が増えます。武将の戦術とかを語って悦に入る姿はウザいわけです。これは、そんな映画」
「合戦で騎馬武将が身につける旗指者(なのか?)が不思議で失笑。空気抵抗が大きすぎて馬が早駆けできないでしょう」

などと、映画全体を酷評するものでした。辛辣な評論をすることで定評があったAさんなので、言い方などにはさほど批判はありませんでした。

歴史好きからバッシングされる

このコラムが掲載されてすぐに、歴史好きのネットユーザーが怒りはじめました。理由は、Aさんが酷評した「合戦で騎馬武将が身につける旗指者」は「母衣」という道具であり、歴史や時代背景を知っている人であれば、誰でも知っているものでした。しかし、Aさんは「母衣」を知らずに酷評してしまったのです。ネットでは、

「母衣を知らないってことは今まで時代劇の合戦シーンを一度もちゃんと見たことない訳で、よく関ケ原のレビュー書く気になったな」
「衣装を批判する前に、自分で調べなかったのか。歴史を知ろうともしないで、酷評をするな」
「不愉快です。問題の本質は母衣を知らなかったことではなく知ろうともしなかったこと、映画の内容とは関係ない歴史好きの人への悪口を書く無神経さから読み取れる」

などという声が相次ぎ、炎上してしまいました。その後Aさんは自身のツイッターで、今回の炎上について「私の無知が原因です」と謝罪していました。

自分の映画評論コラムで、1つの映画を酷評したことで炎上した事件がありました。その映画評論コラムは、

今回の事件で特徴的だったところは、炎上した原因が、映画を酷評したこと自体ではなく、”映画評論家”の肩書で知識のない映画を酷評した点です

映画評論家であるAさんは、とある歴史ものの映画に酷評をしました。批判内容は「映画自体が面白くなかった」ことに加えて「使われている衣装が不思議で失笑」と書かれていました。

ただ、この映画の舞台となった歴史背景をたどると、Aさんが批判していた衣装は、歴史的に当時の人々が着ていた服を忠実に再現したものだったのです。このことから「歴史の知識もないのに評論するな」「衣装を批判する前に、自分で調べなかったのか。歴史を知ろうともしないで、酷評をするな」

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評論家が炎上した2つの原因

評論家が炎上した2つの原因

原因1:評論家の肩書に責任を感じていなかった

評論家の肩書に責任を持たずに、知識もなく映画を酷評したことに怒りを感じている人が多くいました。Aさんがコラムを書いていた映画情報サイトは、人気があり多くの人が評論をみて映画を見るか見ないかを決めていました。そのため今回の酷評は、少なからず映画の売り上げに影響してきます。ネットでは、間違った評論で多くの人が歴史映画を観なくなってしまうことを懸念していました。評論家は、評論するという立場に責任をもって、発言する必要があったでしょう。

原因2:歴史好きなひとの怒りを買ってしまった

歴史好きを煽るような発言に、怒りを感じている人が多くいました。映画に関係のない「ただ歴史好きな人をバカにする」ような発言から、

「単なる文句じゃないか」
「歴史好きをバカにしてるだけ」

などと、ネット上では怒りの声があがりました。Aさんは、過激で辛辣な発言をするスタイルでコラムを書いていましたが、今回の事件で多く歴史好きの人を敵に回してしまったでしょう。

原因3:炎上の原因を理解して謝罪していなかった

炎上の原因をしっかりと理解せずに謝罪したため、怒りを感じている人が多くいました。Aさんは、多くの歴史好きの人から間違いを指摘され、

「私の無知が原因です。今後はもっと精進し、しっかりとした記事を書いていきたいと反省しています。ご指摘いただいて、ありがとうございます。」

と発言していますが、ネットユーザーからは、

「そこじゃないでしょう。まずは映画と関係ない歴史好きな人をバカにしたことを謝るべき」
「無知だからではなくあなたの短評はただ映画を貶すだけで、そこに映画への敬意が一切感じられないことです。」

など、今回の炎上原因を指摘され、さらに炎上しています。

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評論家という言葉の重み

評論家という言葉の重み

評論家とは、評論を行う分野のプロフェッショナルであることを前提に、評論を仕事にしている人のことです。そのため評論家の意見は、一般的に信用できると思われています。例えば、以下の2つの文をくらべてみると、なぜか評論家が言うことには信憑性があるように感じてしまいます。

評論家が言うには「雲の動きが速いと雨が降る」
友達が言うには「雲の動きが速いと雨が降る」

この現状を心理学では、権威への服従原理といいます。人は権威(肩書)のあるものを信頼し、正しいと判断してしまう傾向があるということです。評論家という言葉自体、影響力や言葉の重みがあることを感じなくてはなりませんね。

評論家のあり方が変わってきた

評論家のあり方が変わってきた

インターネットの普及にともない、評論家という仕事のハードルが下がっているように感じます。以前評論家は、テレビメディア・本・雑誌・新聞などを使うことで、自身の知識をいかし活動してきました。こういったマスメディアに起用されるには、ある程度の功績を積み、実績が必要でした。しかしインターネットが普及したことで、誰でも手軽に意見を発信することができるようになり、雰囲気やなんとなくの知識を装うだけ、だれでも評論家になりうるような事態になっています。

批判することだけが評論ではない

「辛口評価」という言葉もあるように、批判的な意見の評論が多くあります。しかし評論とは、ただ批判することではなく良いところ悪いとこについて取り上げ、総合的に評価していくことです。個人的な感情や主観的意見でものごとを評論するのではなく、客観的な視点から、評論の正しい意味であるものごとの良いところ悪いところについて評価する評論家が今求められているのではないでしょうか。

ネット上での発言に責任をもつ

インターネットはだれもが情報発信者になることができます。しかし、その情報の真偽を保証してくれる機関も仕組みもないので、誰の言葉に虚偽があるのかわかりません。これは、ネットの情報の信頼性が低下しているとも言えます。

今回の映画評論家だけではなく、私たち1人1人がネット上で発言することについて責任を持たないといけないでしょう。すくなくとも、評論家と肩書がある人たちについては、専門的な知識をもち、評論することに責任を持つことが重要です。

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