ネット炎上事例として判別したものを毎月リサーチ後分析し、レポートとして配信していきます。
弊社が独自に設定した条件にて情報を算出し、カテゴリー別の件数推移と、特徴的な炎上について解説を行います。
10月炎上リサーチレポート
2017年9月のネット炎上件数は86件であり、先月の2017年8月と比べて6件減りました。2017年9月で一番多かった炎上は法人関係で、26件(30.2 %)ありました。法人が起こした事件や不祥事に対して、ネット上で批判が殺到し、炎上になってしまった事例が大半です。続いて、2番目に多かった炎上カテゴリーは一般個人関係で、18件(20.9%)でした。
今月目立っていた炎上は、法人関係の炎上です。建設業界の迷惑な営業スタイルやパワハラなどが、ネットやメディアで話題となり、炎上に発展した事例が今月2件ありました。そこで今回は、とある建設企業の迷惑な営業スタイルと、その裏にあるブラックな企業体質についてピックアップしました。
10月炎上事例ピックアップ
建設会社の営業マンが老人に手紙を手渡し!しかし内容は…
アパート経営している老人Aさん宛てに、建設会社の営業マンが書いた手紙の内容がひどすぎるとしてツイッターで話題となりました。ツイッターに手紙の内容を投稿したのは、アパート経営している老人Aさんの娘であるBさんでした。
一度娘Bさんに営業を断られたのですが、Aさんに直接伝えたいことがあります。
Aさんがアパート経営しているのは歳のことも考えて大変ですよね。悩みの種であるアパートを売ってできたお金で、うちの会社から新しいアパート作りましょう!しかも、できたアパートの経営もうちでやりますので、Aさんはお金払うだけですよ!今のままでは、家族を苦しめるだけです。
※原文を元にレピュ研が作成した文章です。オリジナルの文章ではありません。
Aさんの娘であるBさんは、この手紙を見て驚いたようです。何もわからない老人相手に、恫喝のような手紙を書く営業マンに対して怒りを覚え、Aさんの娘Bさんはツイッターで、建設会社の会社名を載せて告発したのでした。
手紙を見た人たちの反応は
手紙の写真と、建設会社の会社名を載せた投稿は、瞬く間に1万リツイート(シェア)され、多くの意見がよせられていました。
「お客を落とすためならコンプライアンスなんて気にしないのか」
「この手紙を出すことをよしとしている、会社がブラック・・・」
「手紙とはいえ、家族やほかの人のことを悪く言う営業マンは信用できないな」
建設会社の会社名も載せていたことから、該当する建設会社のイメージや信頼性は大きく下がってしまったでしょう。
情報が拡散される時代
今回の炎上は、企業の不適切な営業方法が原因だと考えられます。しかし、もしSNSが盛んではなかった時代に同様の事件があったとしても、人々の反感的な意見は小さな範囲にとどまり、問題は表ざたにならなかったのではないでしょうか。
2014年ごろから、ネット上での告発によって炎上する件数が増えています。レピュ研では「ネット告発」が原因の炎上事例を、別記事で詳しくまとめていますので、ぜひ合わせてチェックしてみて下さいね。
情報が拡散される時代になった今までは、世間に出ていなかったクレームや事件が表面化し、炎上につながるリスクがあります。今まで、企業側が見過ごしていた課題や問題点を、主体的に改善していかなければネット炎上につながってしまうのではないでしょうか。SNSやネット炎上リスク診断のご相談は無料で受け付けていますので、ぜひお気軽にご相談下さい。
■SNSで炎上してしまったときの対処とは?
>SNS炎上の流れと炎上したあとの3つの対策方法
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