「もしかしたら誹謗中傷されているかも…」
万が一、自分が誹謗中傷の被害者になったとき、相手を特定したい、損害賠償を請求したい、相手に反省してほしい、などさまざまなことを考えると思いますが、まず何より考えなくてはならないのは、誹謗中傷がこれ以上エスカレートしないよう、これ以上自分の情報が出回らないようにすることです。
業者や弁護士に頼むのもひとつの手ですが、第一の対応として自分でできることもいくつかあります。これ以上被害が大きくならないよう、自分でできる対応策を学んで、万が一に備えておきましょう。
相談する前に自分でできる3つのこと
相談したいけど、そんなに大げさにしたくない。そう思っている方は、まず自分にできることを一通りやってみるのもいいかもしれません。自分にできることを知識として知っておくだけでも違うので、絶対に無理をせずおこなってください。
- 証拠集め
- 削除依頼
- 誹謗中傷した側の特定
1. 証拠集め
「名誉毀損」「侮辱」「プライバシーの侵害」など誹謗中傷の被害者になると、さまざまな角度から訴えを起こすことができます。訴え起こす際に必要となってくるのが”証拠”です。ネット上での誹謗中傷で証拠となるのは以下のようなものになります。
- スクリーンショット
- サイト(投稿内容)のURL
- ウェブ魚拓
- 相手のプロフィールページ
- 管理者ページ
- 上記5点を印刷したもの、またはPDFファイル化したもの
ウェブ魚拓とは
ウェブサイトの内容を保存することができるサービスのことをいいます。ウェブ魚拓を利用することによって、該当サイトの内容が削除されてしまっても、掲載されていた内容を見ることが可能になるのです。誹謗中傷な内容を書いたサイトを削除しても、ウェブ魚拓をとっておけば、削除前の状態でサイトが見られるので安心です。
証拠を残すならウェブ魚拓が有効
パソコンやスマホの画面を画像として残しておくスクリーンショットやサイトのURL、誹謗中傷している相手のアカウント情報などの証拠は、加工を疑われたり、アカウントやサイト自体を削除されてしまうとなんの役にも立ちません。「NOT FOUND」のページを見せて「確かにここに書いてあった」と言われても誰も信じてはくれません。そのため、削除前の状態をキャッシュ(※)として残して置けるウェブ魚拓は証拠を残すには有効だといえるのです。
※キャッシュとは…一度見たサイトのデータをパソコンの中に一時的に保存する機能。本来は、次に同じサイトを開いたときに素早く表示させるために用いられています。
2. 書き込み削除を依頼する
2019年現在、個人でSNSを運用したり、掲示板に誰でも書き込めたり、自身でブログを構築することができる環境が増えたことにより、誹謗中傷の書き込みが転載されてしまう可能性も増えてきています。そのため、なるべく早めに削除することが重要です。
必ず証拠を自分の手元に残してから、削除依頼をおこなうようにしましょう!
3. 誹謗中傷をおこなった相手を特定する
誹謗中傷により社会的評価が低下した場合“名誉毀損”として刑事告訴や損害賠償を検討することが可能です。刑事告訴や損害賠償を検討する際には、まず誹謗中傷した相手の名前や住所などを特定する必要があります。特定するためには、プロバイダに”発信者情報開示請求”をおこなわなければなりません。その後、開示が認められれば、相手の情報を特定することができます。
個人で誹謗中傷に立ち向かうには
個人で対処する際は、一度冷静になることが重要です。ネット上に書かれた誹謗中傷にはその場で反論したくなることもあるかもしれません。しかし、反論した自分の書き込みが“炎上の火種”となってしまう可能性もあります。そして誰かに相談する際は、その相談先が信頼できるかどうかも確認しておきましょう。警察であればネット犯罪専門の部署、弁護士であればネットトラブルに強い弁護士、そして風評被害対策の業者など、相談したい内容がどの相談先に合っているかも見極めることが大切です。
自分でできることまとめ
2019年現在ではさまざまなサイトの削除方法など検索すると風評被害や誹謗中傷に関する対応策が多数でてきます。たしかに自分でできることもありますが、誹謗中傷をうけ、心身ともに傷つきながら自ら対処するのはとても辛いことですし、そこでうまくいかなかった場合、さらに精神的ダメージを受けることになるかもしれません。もうダメだと思ったりどうすればいいか分からないときは無理をせず、専門家に相談してみましょう。レピュ研では無料相談も受け付けていますし、無料で弁護士さんへの紹介もおこなっております。少しでも気になることがあれば、お気軽にお問い合わせくださいね。