炎上事例をもとに、原因と対策を解説します。今回は某作家が、SNSで大学サークルの部員を罵倒し、炎上したケースをご紹介します。
ネットでは、差別的な罵倒や品の無さから、某作家のイメージは下がり、不買運動を進める発言もあります。同じような炎上にあわないためにも、原因と対策について知っていきましょう!
大学読書サークルの批評に作者が激怒!
某大学の読書サークルが、ツイッターで某作家Mさんの作品に批評を投稿しました。
作家Mさんの作品である『※作品名』、○○愛のあふれる一冊でした。しかし、○○の部分は不要か、面白くないという人が多かったです。○○の部分は良かったです。
※一部レピュ研で修正している部分があります。
するとこの投稿に、なんと作者であるMさんから直接返事を返してもらえたのです。しかしその内容は、次のような強い口調でした。
「本人の前で言えクズ」
強い口調はこれだけに収まらず、某大学全体をバカにした発言や、差別的な発言を続けて投稿しだしたのです。ネットでは作家Mさんに批判が殺到し、炎上になってしまいました。
作家が炎上となった2つの原因とは?
原因1:過激な発言が多かった
直接関係のない大学や地域を含めて、馬鹿にするような投稿をしたことが、炎上の一番の原因です。作家Mさんは「クズ」などの発言だけではなく「猿」と罵しったり、地域人種差別の言葉を使ったりと、過激すぎる投稿をしていました。ネットユーザーからは「さすがに言い過ぎ」「地方人種差別をネットで使うのはどうかと思う」というような怒りのコメントが多くよせられました。
原因2:過剰反応すぎた
一般的な本の感想にも関わらず、過剰反応のしすぎが原因です。大学読書サークルが投稿した批評は、あきらかな侮辱や批判といった内容ではありませんでした。ネットでは「過剰反応すぎでしょ」「すべて良レビューを期待してるのか」などと、批判の声が上がりました。「出版という形で自分の作品を世に出した以上、悪い批評の一つや二つ覚悟しろよ」など、クリエイターへの批評は避けられないといった意見も上がっています。
作家が激怒した2つの理由
理由1:愛する作品を侮辱されたから
作家Mさんは、公の場であるツイッターで自分の作品が「侮辱」されたことに腹をたてたようです。
公共の場、例えば電車で、顔も知らん相手に唾を吐き掛けられたら。とにかく反撃する。「侮辱」に対して怒る。まさか愛想笑いも迎合も受容もしない。まして被害者が最愛の子供なら、自分以上に反撃するのが義務。こっちはそんな甘っちょろい覚悟で子供産んでないんだよ。
などと発言していることから、過激すぎると言われてしまった反応も愛する作品を公の場であるツイッターで”侮辱”されてしまったためだとわかります。
理由2:被害者の立場だから
作家Mさんは、先に問題となる投稿をしたのは大学読書サークルのほうであり、自分は被害者であると主張しています。
「顔も知らん加害者を殴り返すのに人格も立場も品もクソもあるか」
「先に手を出しといて被害者づらすんな」
などと発言していることから、被害者の立場だからこその怒りの発言だったと考えられます。
作者のファンと炎上参加者のプチ炎上
今回の炎上では、相容れない2つの層が言い争いをしていることが分かっています。
作家Mさんのファン層
「素晴らしい作品を生み出してくださるM先生に不快な思いをさせるなんて許せない!」
炎上で、作家Mさんを初めて知った層
「大して有名でもない作家Mが過激な発言をしていて気分が悪い」
この2つの層は擁護派と批判派に分かれ、ネットではあちらこちらで議論が行われており、プチ炎上が起きていました。プチ炎上が起こることで、元の炎上が注目され、さらに炎上情報の拡散に繋がっていることがわかりました。
個人ができること
ネットでのエゴサーチには注意が必要
ネットで自分の評判や作品などを調べる「エゴサーチ」には注意が必要です。エゴサーチでわかる情報は必ずしもポジティブなものばかりではないためです。人の価値観は十人十色であり、どんなに良いものでも嫌いだと思う人がいます。また、ネットは匿名性が高いため、面と向かって言えないような批判的な意見も、気軽に発言してしまいがちになります。
今回の炎上のように、ネットの情報に一喜一憂するのではなく「ネットにはいろんな意見の人がいるな」と思うことも大切です。しかし、明らかな誹謗中傷や、その誹謗中傷によって不利益が出てしまう場合は、誹謗中傷対策を視野にいれて行動することが必要です。レピュ研では、誹謗中傷の対策の詳しい内容や、今置かれている状況の相談に、無料で対応しています。ぜひお気軽にご相談下さいね。