今回は、演出家KがTwitter上に投稿した意見が議論になり炎上に発展した事例を紹介します。
投稿に対してユーザーから多くの批判意見が殺到し炎上
7月上旬に演出家Kが、観劇のアナウンスや客席での姿勢に関する内容を、いくつかのツイートに分けて投稿しました。大きく分けて、
- 「前のめりはご遠慮ください」というアナウンス
- アナウンスを流すタイミング
上記2点について述べていました。さらに、
- 前のめりでの観劇は場所によっては見やすくなる
- 演劇人の目標はお客さんを前のめりにさせること
の2点を理由に前のめりでの観劇を控えるようなアナウンスに違和感があると述べていました。
意見に対するユーザーの思い
演出家Kの投稿を見たユーザーは、
「舞台にのめり込むことは、姿勢が前のめりになることではないと思います」
「どこの席でも前のめりになるのは迷惑です」
など、実際に迷惑だったと述べながら批判的な意見をあげていました。また、
「気持ち良い観劇マナーのためにはアナウンスも必要なのでは?」
と、アナウンスの必要性について言及しているユーザーもいました。
演出家側と観客側との意識の違い
今回、ツイート内容の「前のめりで観劇すること」に対する認識の違いが、大きな議論に発展しました。演出家Kはツイート内で、
- 前のめりでの観劇は場所によっては見やすくなる
- 演劇人の目標はお客さんを前のめりにさせること
と述べていました。しかし、観客側は
「前のめりに出会いまったく視界が悪くなり、係の方に説明し空いている後部座席に移らしてもらったことがある」
「客席で観劇する側として『前のめり』って物理的に見えないし経験としてネガティブなもの」
など、実際に経験した際にマイナスな気持ちになったことを述べているユーザーが多くいました。さらに「観劇 前のめり」で検索すると、こういったツイートやブログ記事が数多く見られます。
影響力や発信内容にあったツールを使おう
今回は、観劇ユーザーのあいだで遠慮してほしいとしている行為を演出家という立場の人物に言ってほしくないというユーザーが多くいたため、大きな議論に発展しました。さらに「演出家Kの舞台は観たくないなと思いました」と述べているユーザーもいました。自分自身のイメージだけではなく、作品自体のイメージにまで影響しています。また、両者の認識の違いだけではなく、長文投稿に向いていないTwitterで長文投稿をしたことで、伝えたい文章の一部分しか読んでもらえず誤解された可能性もあります。一つの問題を多角的に見ることや、言葉の選び方、発信ツールの選び方などを考えることが必要でしょう。