「2ちゃんねるの書き込みを削除する方法」について、削除するのが初めての人にも分かりやすく解説していきたいと思います。
2ちゃんねるは、匿名性が高いがゆえに、企業や個人に対する誹謗中傷や悪口・暴言などが一部で絶えません。レピュ研にいただくご相談では「会社の悪口が書き込まれているので削除したい」「犯罪歴なんてないのに、実名で犯罪者扱いされて困っている」などといった内容が増えています。
数あるネット掲示板のなかでも、2ちゃんねるは削除依頼をする手順に決まりごとが多く、削除難易度が高いです。そこでレピュ研では「初心者でも簡単に2ちゃんねるの書き込みを削除する方法」について徹底的にまとめてみました。このまとめを参考に、初心者の方でも自信をもって2ちゃんねるへ削除依頼をしていただければと思います。
2017/11/7 追記
2ちゃんねるが5ちゃんねるに変わり、削除方法も一新しました。5ちゃんねるの変わった点と削除依頼への影響について記事にまとめています。こちらを参照下さい。
目次
必ず知っておきたい2ちゃんねる削除ルール
2ちゃんねるの書き込みを削除するために、まずはじめに知っておきたいことは2ちゃんねるの掲示板ルールです。書き込みは、2ちゃんねる独自の掲示板ルールに違反しているものであれば削除できるためです。2ちゃんねるのルールが書かれているところは、文章が長くて初心者にはわかりづらいため、レピュ研ではなるべくカンタンにまとめてみました。
2ちゃんねる削除ガイドラインとは
2ちゃんねるの掲示板ルールは通称「削除ガイドライン」と呼ばれています。削除ガイドラインには、2ちゃんねるに書き込んではいけないことや、書き込むときの注意事項が書かれています。削除ガイドラインを守らずに書き込まれたものは削除対象にできるため、削除したい書き込みがあるときは、削除ガイドラインに違反しているかどうかを確認しましょう。
2ちゃんねるで削除できる書き込みとは
削除ガイドラインに違反している書き込みとは、どのようなものが対象になるのかまとめました。下記の6項目は「削除ガイドラインに書かれている具体的な削除できる対象」です。
- 個人名・住所・所属
- 電話番号
- メールアドレス
- 私生活情報
- 差別・蔑視
- 荒らし行為
「会社や個人の権利を侵害している書き込み」は基本的に削除できる書き込みです。また情報があいまいな書き込みでも、対象者に不利益が起きるときは削除できることがあります。例えば「○○株式会社の広報部の部長は、セクハラ野郎で、住んでいる住所は○○だ」などの場合、個人の名前は特定できないため人物の情報はあいまいですが、個人のプライベート情報が侵害されているため、削除できる可能性があります。なお、2ちゃんねるでは削除対象を次のように述べています。
誹謗中傷の個人特定が目的である・文意により攻撃目的である等の場合は全て削除対象になります。
情報価値が無く、私事のみの情報・第三者の確認できないプライベート情報は、個人が完全に特定されなくても、対象者に不利益が発生する可能性があれば、一律削除対象とします。
2ちゃんねるで削除できない書き込みとは
削除できない書き込みは2ちゃんねるの削除ガイドラインで次のようにまとめられています。
公開されているもの・情報価値があるもの・公益性があるもの・等は削除しません。
例えば、FacebookやTwitterなどで実名を公開しているにも関わらず、2ちゃんねるで実名が書かれたから削除してほしいという要望は通りません。ネット上ですでに公開されている情報は削除することができないのです。なお、2ちゃんねるでの「情報価値があるもの」「公益性があるもの」とは、該当の書き込みをほかの人が見たときに「これはいろんな人に知ってほしい有益な情報だ!」と思われるような内容のことをいい、削除することができません。
2ちゃんねる専用フォームで依頼とは
2ちゃんねるの書き込みを削除するには、削除依頼専用フォームから依頼しなくてはなりません。2ちゃんねるの削除依頼は電話やメール・FAXなどでは一切受け付けていないため専用フォームに入力して依頼する必要があります。
2ちゃんねるの削除できない2つの項目とは
「削除できない書き込み」と「削除できない項目」はまったくの別物です。削除を成功させるためにも、削除できない項目とはなにかを、知っておく必要があります。
スレッド全体の削除
2ちゃんねるでスレッド全体の削除はまずできないと考えていいでしょう。理由は、スレッド内のレスが全て削除ガイドラインに違反していないと削除できないためです。
削除したい書き込みをレス単位で絞り込む必要があります。
違うスレッドの複数レス削除
例えばスレッドAの10番目のレスと、スレッドBの5番目のレスを、同時に削除することはできません。スレッドAの削除依頼を1度したあとに、スレッドBの削除依頼を2度目として行う必要があります。ここは2ちゃんねる削除初心者が、間違えやすいところです。
2ちゃんねるの削除成功のために知っておきたい3つの重要点
重要点1:ルールにそって依頼文をつくろう
「名誉毀損だから削除してくれ!」「2ちゃんねるの書き込みが売上に大きく影響している!削除して!」などといった削除依頼文は、すぐ却下されてしまいます。削除ガイドラインの項目に違反しているところを、具体的に示すことができれば、依頼文として完成度は高くなります。削除できる書き込みに該当しているかどうか、見極めましょう。
重要点2:削除理由の書き方とは
書き込みを削除してくれる人(削除人)も、1人の人間だということを忘れてはいけません!レピュ研では数多くの2ちゃんねる削除依頼を見てきましたが、削除されない方の書き方は、ほとんどが「攻撃的かつ威圧的」な物言いなのです。誹謗中傷や悪口・暴言を書かれてイライラするのはもちろんですが、丁寧かつ優しく削除依頼の文章を書くようにしましょう。
重要点3:依頼すると何が起きるか知っておく
削除依頼をすると、専用スレッドが作られます。言い換えると「削除依頼をしたことが、2ちゃんねるを使っているすべての人に知られる」ことになります。これは、2ちゃんねるで削除依頼するときに避けて通れない道になるため、しょうがないです。ただ丁寧かつ優しい削除依頼の文章を書けば、攻撃される対象になることは少なくなるため、準備に時間をかけるようにしましょう。
2ちゃんねるの削除依頼したあとの流れ
削除人の存在
2ちゃんねるの書き込み削除を依頼したあとに、削除してもらえるかどうかは「削除人」の判断によります。削除人とは、2ちゃんねるの運営に「書き込み削除の判断」を任された人のことを言います。彼らはボランティアで2ちゃんねる書き込み削除の仕事を引き受けています。削除依頼専用スレッドを常に見てくれていて、あなたが削除依頼をしたあとに、削除するかしないかコメントをくれます。
2ちゃんねるから連絡はあるの?
2ちゃんねるから連絡はありませんが、削除人から「削除したかしなかったかの連絡」はあります。ただし、理由は書いてくれません。例えば削除してくれなかった場合「この書き込みは削除できません。再度削除ガイドラインを見直して下さい」などとコメントしてくれます。こんなときは残念ですが、再度削除ガイドラインを見直すことが解決の第一歩です。
削除されたか知ることはできるの?
削除されたか知ることはできます。削除人から「削除しました」とコメントがあれば削除できたことになります。また、実際に削除されたかどうか確認できるようにしておくために、削除依頼した書き込みをインターネットのお気に入りに登録しておくことをおすすめします。
2ちゃんねるの削除依頼をする2つのリスク
リスク1:削除依頼は取り消せない
削除依頼を行うと専用スレッドが作られますが、専用スレッドを削除することはできません。依頼内容も、削除したい書き込みがどれかも公開されます。間違えた文章で依頼してしまったり、削除したいレスの指定を間違えてしまうと取り返しがつきません。削除依頼のパターンは削除したい書き込みによって変わってくるため、どこかのサイトを参考にしたりすることもできないので、決断がとても難しいのです。
リスク2:炎上する可能性がある
例えば、間違った削除依頼を出してしまったり、削除ガイドラインに違反していないのに威圧的に削除をお願いしたりすると、SNSやブログ・他の掲示板などで晒されて、炎上してしまう可能性があります。レピュ研に2ちゃんねる問題でご相談いただく多くがこの悩みです。「確実に削除ガイドラインに違反しているけど、万が一炎上してしまったらどうしよう…」などといった悩みをかかえる企業が増えている傾向にあります。
2ちゃんねるは削除依頼前のリスク診断がオススメ!
「2ちゃんねるには削除ガイドラインがあること」「削除ガイドラインに違反していると削除できること」をご理解いただけたと思います。同時に、削除にはさまざまなリスクがあることも分かっていただけたと思います。弁護士を使って法的措置で書き込みを削除する方法もありますが、まず最初は「削除したい書き込みがどのような影響を及ぼしているか」現状のリスク分析をすることが大切だと考えています。
レピュ研では、業種や検索状況に合わせた「2ちゃんねるリスク分析」を行っています。2ちゃんねるリスク分析を受けることで、削除依頼を出すのが得策か、弁護士に頼むのが良いのか、他の対策方法があるのか、知ることができます。ぜひ、一度ご相談くださいませ。