ネット炎上として判別したものを毎月リサーチ後分析し、レポートとして配信していきます。
弊社が独自に設定した情報を算出し、カテゴリー別の件数推移と特徴的な炎上について解説を行います。
3月炎上リサーチレポート
2020年2月のネット炎上件数は33件でした。2020年2月で多かったのは一般個人の事例であり、10件もの炎上が起きていました。今月の法人での炎上事例では、番組内や動画内での言動に批判が集まったり、間違った情報を発信したことで炎上につながった事例が多くありました。また、法人の炎上も7件と多くあり、ユーザーへの対応が誠実ではなかったとして、炎上につながった事例が多くありました。
今回のピックアップ炎上は、メディア関係の炎上事例から紹介します。課題として完成された作品を、ユーザーが勘違いしてしまうような取り上げ方をしたとして炎上した事例です。
テレビ番組の特集内容に批判殺到
あるテレビ番組でハラスメントの特集が放送されました。その特集の中で、調味料を確認も取らずに料理にかけるのはハラスメントであると紹介しました。女子大学生が「調味料を勝手に料理にかけるのはハラスメントである」という主張をしている映像を流していました。この特集を見た直後のユーザーは、
「なんでもかんでもハラスメントにするのってどうなの?」
「食べられないなら先に言えばいいだけでしょ」
など、主張に対する批判が多くあがっていました。しかし、他のユーザーから
- 特集されたものは課題のための作品である
- 作成者本人も「ばかばかしさが面白いかな」と発言している
というような、作品の意図や背景が広まり、メディアの取り上げ方に批判が殺到します。
特集のまとめ方をユーザーが指摘
特集では「調味料を勝手に料理にかけるのはハラスメントである」という部分のみを取り上げていたため、ユーザーが誤った認識をしてしまいました。番組内では、ハラスメントに関する動画や主張が課題制作であることを伝えなかったからです。課題制作であることを理解した上でテレビ番組を視聴していたユーザーからは、
「視聴者が勘違いする取り上げ方するなよ」
「雑な切り取りやまとめ方」
など、メディアの取り上げ方でユーザーが勘違いしてしまうという声が多くあがりました。
誰が見ても正しく伝わるような選択を
今回は、特集の仕方が不適切だとして批判が殺到しました。何か1つの出来事を特集する際は、その特集だけで内容を正確に把握できるよう注意することが必要でしょう。