4月炎上リサーチレポート
2020年3月のネット炎上件数は37件でした。2020年3月で多かったのは一般個人の事例であり、11件もの炎上が起きていました。今月の一般個人での炎上事例では、番組内での発言やインタビューの内容に批判が集まったり、SNS上にデマを掲載したことで炎上につながった事例が多くありました。また、法人関係とメディア関係の炎上も各7件と多くあり、ユーザーへの対応に批判が集まったり、公式アカウントでの発言が問題視されたことが炎上につながった事例が多くありました。今回のピックアップ炎上は、法人関係の炎上事例から紹介します。
SNS上に投稿した発言が不適切だとして炎上!
3月上旬、公式アカウントが投稿した内容に、ユーザーから批判が集まりました。このアカウントは、高校生を対象としたイベントのスタッフが運営するものです。投稿内容は
・感想文を出してほしい
・提出がなければ志望大学に報告をする
・場合によっては就職先にも報告する
・嫌な思いをしたくなければ今すぐ感想文を書こう
というものでした。
投稿内容を見たユーザーから出た意見
この投稿を見た視聴者からは
「大会の印象が悪くなるし、参加したくなくなる」
「個人情報の不正使用では……?」
「脅迫じゃない?」
など、運営に不信感を抱いたり参加意欲を削がれたりするユーザーが多くいました。また、この内容が投稿された数時間後に謝罪文が投稿されましたが、感想文の提出に関する内容が記載されていたり、署名が本名ではなかったりしたことから、
「結局、感想文の催促してるじゃん」
「謝罪文なのにハンドルネームなの?」
など、適切な謝罪文ではないとするユーザーが多く、二次炎上につながりました。
マニュアルを社内に浸透させることが大切
今回は、公式アカウントに投稿された内容が、
・脅迫なのではないか
・個人情報の取り扱いどうなってんの?
など、ユーザーに不信感を与えてしまいました。公式アカウントを運営する際には、マニュアルとして、運営目的やターゲットなどを明確にする必要があるでしょう。また、運営に関わる人物全員が共通認識として理解することが大切です。マニュアルを作成するだけではなく、しっかりと理解し運営していくことが必要でしょう。