前半では「2chが5ちゃんねるに変わった理由」について、後半では「2ちゃんねるとは違う、5ちゃんねるの書き込み削除方法」ついて、二部構成でまとめています。この記事を読めば「2ちゃんねる(2ch.net)が5ちゃんねる(5ch.net)に変わった理由」「5ちゃんねるの書き込みを削除する新しい4つの方法」の2つについて、詳しく知ることができます。
2ちゃんねるに比べて、5ちゃんねるは書き込みを削除する方法がとても良心的です。2ちゃんねる(2ch)が5ちゃんねるに変わって驚いている方から、削除方法がどう変わったか知りたい方、5ちゃんねるの書き込みを削除する方法を知りたい方は必見です。
企業や個人でも、5ちゃんねるがしっかり対策できるように、一緒に解決していきましょう。
目次
2ちゃんねる(2ch.net)の終わり
※転載元:http://5ch.net/
2017年10月1日、2ちゃんねる(2ch.net)が「5ちゃんねる」(5ch.net)という名称に変わりました。1999年にできた国内最大級の匿名掲示板だった2ちゃんねるですが、18年の名称にお別れしたことになります。
2ちゃんねるが終わるまでの歴史
2ちゃんねるが終わるまでには、いろいろな問題がありました。下図に、歴史をまとめました。
2ちゃんねる(2ch.net)が5ちゃんねる(5ch.net)に変わったのは2017年10月1日からです。ひろゆき氏が2014年に、新たな2ちゃんねるとして設立した2ちゃんねる(2ch.sc)は、継続して2ちゃんねるという名称のまま、運営しています。
2017年10月現在、5ちゃんねるの運営は「LOKI TECH INC」という会社が行っています。運営している会社が何度も変わっている2ちゃんねるですが、運営責任者はジム氏のまま、ずっと変わっていません。今回5ちゃんねるという「名称」「ドメイン」ともに大きく変えたジム氏の決断は、2ちゃんねるユーザーの大半を驚かせ、いろいろなメディアにも5ちゃんねる騒動が取り上げられる結果となりました。
5ちゃんねるができた2つの理由
理由1:2ちゃんねる商標権問題
2ch.netの創始者でもある西村博之氏(ひろゆき氏)が「2ch」「2ちゃんねる」の商標権を持っていたためです。商標権の問題をクリアするために、ジム氏は「5ちゃんねる」に変えた説があります。
理由2:妨害行為で運営に支障が出る
2ちゃんねる創始者のひろゆき氏から、2ch.netに妨害行為(真偽は明かされていません)があり、運営に支障がでてしまうためです。これは、5ちゃんねる運営をしているジム氏が公式で発表していました。
#2ch pic.twitter.com/l5rSiI0dt7
— Jim (@xerxeswatkins) 2017年10月1日
運営に支障が出ることで、2ちゃんねるを使っているユーザーにも迷惑がかかっていたようです。5ちゃんねるの運営をしているジム氏は「5ちゃんねる」「5ch」の商標権をすでに取得していると発表しています。ドメインを2ch.netから5ch.netに完全以降することで、サイトの運営を安定化させる狙いがあったといえます。
以上で「2ちゃんねる(2ch.net)が5ちゃんねる(5ch.net)に変わった理由」について、解説を終わります。
ここからは「5ちゃんねるの書き込みを削除する新しい4つの方法」について、2ちゃんねるとの変更点をまじえて、詳しくまとめています。
また、別記事で「5ちゃんねるに書き込んだ人を特定する方法」についてまとめました。削除ではなく投稿者特定をしたいと思っている方は、こちらをお読み下さい。
5ちゃんねる削除依頼まえに知っておきたいこと
2ちゃんねると削除ガイドラインは変わらず
5ちゃんねる削除ガイドラインとは、5ちゃんねるに書き込むときに守らなければいけないルールが書かれたものです。削除ガイドラインに違反している書き込みは、削除することができます。2ちゃんねるで決められていた削除ガイドラインを5ちゃんねるは引き継いでいるため、2ちゃんねる同様掲示板を使うときのルールは変わっていないようです。
ただ、削除依頼をするときは「必ず削除ガイドラインに目を通して下さい」と注意書きがあります。書き込まれている内容が削除対象かどうか、もう一度5ちゃんねる内で削除ガイドラインを確かめましょう。
5ちゃんねるから一新!削除できる4つの方法とは
2ちゃんねると大幅に変わったところは、書き込みを削除できる方法が増えた点です。
方法1:メールで削除依頼
メールで削除依頼ができるようになりました。2ちゃんねる(2ch.net)ではできなかった新しい削除依頼の方法です。ただ2ちゃんねるでは必要なかった、本人確認書類が必要になりました。本人確認書類が必要なのは、メールで削除依頼をするときのみですが、個人情報を一緒に送らなくてはならないため、人によっては抵抗感があるのではないでしょうか。
方法2:削除要請フォームで削除依頼
今まで2ちゃんねるで使われてきた削除依頼方法と同じです。5ちゃんねるに変わってからも、引き続き設置されています。削除要請フォームから、名前・メールアドレス・企業名などとともに、削除したい理由を添えて依頼する流れです。
5ちゃんねるでも2ちゃんねる同様に、削除要請フォームからの削除依頼は、スレッドが立ちます。この方法は、5ちゃんねるユーザーに削除依頼をしたことが知れ渡ってしまうため、注意しましょう。
方法3:裁判所の仮処分決定
裁判所で書き込み削除の仮処分が決定されたとき、5ちゃんねるの書き込みは削除することができます。5ちゃんねる削除体制には、次のように書かれています。
- Loki Technology Inc.を名宛人とする裁判所の決定については、原則として従う。
- 裁判所に関する決定が出た場合は、メールにて5ちゃんねるに対するメール(meiyokison@5ch.net)に対して、疎明資料を添付の上で、削除請求するものとする。
裁判所で書き込みの削除が決定されたとき、5ちゃんねるは削除してくれます。裁判所で書き込み削除の決定を出してもらうためには、弁護士が法的手段をとる必要があります。
方法4:5ちゃんねるが認めた弁護士からの請求
この方法は、裁判所で仮処分決定が下り、削除できる流れに似ていますが、少し違います。
5ちゃんねるには基本原則で、表現の自由は最大限保証されるべきものであると決めています。そして5ちゃんねる削除フローの項目には、表現の自由を配慮したリーガルマインドを持った弁護士と認めた者からの請求については、正当な理由があるものについて、原則として対応すると書かれています。5ちゃんねるの問題に強い弁護士に削除依頼することで、問題を解決することもできるのです。
5ちゃんねる削除依頼は良心的!
2ちゃんねる(2ch.net)の削除依頼に比べ、5ちゃんねるは良心的です!2ちゃんねるに削除依頼をする時代では、メールでの削除依頼などはなく、2ch専用の削除フォームから依頼するしかありませんでした。さらに削除フォームで依頼すると、削除を依頼したことが2ちゃんねるユーザーに知れ渡ってしまい、2次災害を引き起こす危険性がありました。
5ちゃんねるはメールで削除依頼できるため、5ちゃんねるを使っている他のユーザーに、書き込みの削除依頼をしたことが知られずに依頼できます。「書き込みの削除依頼はしたいけど、他の人に依頼したことが知られてしまう…」などといった心配は、もう必要ないのです。
5ちゃんねるの注意すべきポイント
誹謗中傷の書き込みが削除されたとき、削除されたことに意義を申し立てる期間が7日間設定されています。削除できたとしても、意義を申し立てられ誹謗中傷の書き込みが復活してしまうときがあります。また、誹謗中傷の書き込みした本人以外でも、削除に意義を申し立てることができる点がやっかいです。
ただし、意義を申し立てる側の人も、しっかりとした異議申し立て理由と、本人確認書類を送る必要があります。5ちゃんねるは、異議申し立てにも敷居が高い分、削除されにくいのが特徴です。
5ちゃんねるの相談は一度専門家へ
2ちゃんねる(2ch.net)から、5ちゃんねる(5ch.net)に変わったことで、削除依頼をする方法に違いがあることや、5ちゃんねるならではの注意すべきポイントがあることを知ってもらえたと思います。ただし、5ちゃんねるに書き込まれている状況によって、削除が得策ではないときもあるので注意が必要です。
レピュ研では、5ちゃんねるに誹謗中傷の書き込みをした犯人の特定方法から、削除以外で対策できる有効的な方法まで、総合的にご案内することができます。5ちゃんねるの書き込みや対策方法に悩んでいるときは、無料にてご相談できるので、ぜひお気軽にご連絡くださいね。