ネット炎上事例として判別したものを毎月リサーチ後分析し、レポートとして配信していきます。
弊社が独自に設定した条件にて情報を算出し、カテゴリー別の件数推移と、特徴的な炎上の解説を行います。
7月炎上リサーチレポート
6月のネット炎上件数は81件であり、4.5月に比べて炎上数が減っています。6月で一番多かった内容は法人カテゴリーで、企業が起こした事件や不祥事への批判が22件(27.2%)でした。特に、法人が運営するSNSアカウントでの不適切な発言が、炎上につながりやすい傾向にありました。炎上後、謝罪を行うが的外れな謝罪内容から追加のバッシングをされていたものが印象的でした。続いて、芸能人の不適切発言や行動による批判などが18件(22.2%)となりました。こちらは、人気アイドルの不適切な行動で「期待を裏切られた」と、怒ったファンがSNSを荒らしたことによる炎上が多い印象でした。
2017年6月にピックアップする炎上は、女性向け雑誌が、不適切な発言をしたことで炎上になった事例です。6月は、女性向け広告が炎上する事件が2件おきています。また、不適切発言の内容は2件とも、女性軽視についてでした。セールスターゲットである女性を怒らせてしまっては、元も子もないですよね。同じような炎上にあわないためにも、原因と対策について知っていきましょう!
7月炎上事例ピックアップ
女性値踏み広告で炎上!
某女性向け雑誌が、女性を値踏みするような記事を、自社で運営するサイトに掲載したことで、読者である女性たちから激怒され炎上してしまいました。記事の内容は、
女の「市場価値」はいくつまで?
「ブスな22歳/普通の27歳/美人の32歳、付き合うなら?」
「ブスな27歳/美人の38歳、付き合うならどっち?」
などというものでした。明らかに女性を軽視した内容にネットでは女性を中心に怒りの声が上がっています。また、
「男からみても、ドン引きな内容だよね。男性が、女性を見た目や年齢だけで判断するような最低なやつだと書かれてるのも嫌だな」
などと、男性からも、男性が女性を見た目や年齢で品定めするような表現に批判の声がよせられています。
間違った謝罪方法で2度目の炎上
某女性向け雑誌の会社は、すぐに該当の記事を削除し、ツイッター上で、
「今回の記事の件、不愉快にさせてしまった方がいたこと、心よりお詫び申し上げます」
と謝罪文を掲載しました。しかし、この謝罪文が火に油をそそぐことになってしまったのです。というのも本来謝罪するべき点は、女性を値踏みしてしまったことであるにも関わらず、今回の謝罪文では「不愉快に思った人がいたのならお詫びします」といったような内容だったためです。この内容により、女性たちからは「好きだったのに失望しました」「もう買いません」といった厳しい声がよせられています。
炎上問題の本質を理解すのことが大切
炎上が起きてしまったときはまず、こちらの非を認め謝罪することが大切です。しかし、今回某女性誌は、女性を値踏みしたことではなく、記事を読んで不愉快になった人がいたことが炎上の火だねととらえてしまい、女性を値踏みしたことへの謝罪がされませんでした。このことは某女性誌が、女性軽視よりも、人に迷惑をかけたことが罪であると考えていることが多くの人に伝わってしまいました。人に迷惑をかけないことは大事なことですが、何が原因で迷惑をかけ、読者を深いな思いにさせてしまったのかを認識しなければ同じような炎上が起きてしまいます。炎上問題の本質を理解し謝罪することが最も重要です。
女性軽視で炎上する企業が多い
某女性雑誌だけではなく、2016年~1017年にかけて某化粧品会社や、某大手百貨店などさまざまな企業が女性軽視問題で炎上しています。女性軽視が罪であるという意識の低さが、企業を炎上に導いてしまっていると考えます。
別の記事で不適切な広告が原因で炎上してしまった化粧品会社のケースをまとめています。ご一緒にお読みください。
SNSは、広告やキャンペーン活動のツールとして注目されている反面、広告内容が炎上になってしまうケースが後を絶ちません。何が炎上の火種になってしまうのかを学ぶことが大切です。ネット炎上の現状と対策について知り、ネット炎上リスクを回避していきましょう。
■SNSで炎上してしまったときの対処とは?
>SNS炎上の流れと炎上したあとの3つの対策方法
■不適切表現のCMを作った企業が炎上した事例について解説しています。
>CM炎上商法?が逆効果で不買運動に!
■女性誌が的外れな内容の記事を投稿して炎上した事例を解説しています。
>映画館での迷惑行為を助長する女性誌に怒り奮闘!