ネット炎上として判別したものを毎月リサーチ後分析し、レポートとして配信していきます。
弊社が独自に設定した条件にて情報を算出し、カテゴリー別の件数推移と、特徴的な炎上について解説を行います。
5月炎上リサーチレポート
2019年4月の炎上件数は78件でした。2019年4月で多かったのはエンタメ関係であり、25件もの炎上が起きていました。
今月のエンタメ関係の炎上事例では、番組内での発言や、SNS上での対応が不適切であると判断された事例が多かったです。また、一般個人関係の炎上も多くあり、賛否両論となる議題を展開したり、投稿した動画が不適切であると判断されたりしたことが原因で炎上した事例が多くありました。
今回のピックアップ炎上は、一般個人の炎上事例から紹介します。あるユーザーの「駐車場で車が燃えているのに消火器を貸してくれなかった」という投稿で、コンビニエンスストアが炎上した事例です。
消火活動を手伝わなかったとしてコンビニエンスストアが炎上
あるユーザーが、駐車場で燃えている車の写真を投稿しました。あるコンビニエンスストアの駐車場で車が燃えてしまったが、コンビニエンスストアから消火器を借りることができずに車が全焼してしまったという内容でした。
この投稿を見た他のユーザーが
「消火器くらい貸し出してあげれば良かったのに」
「人として当たり前の事ができないなんて最低だわ」
「これはさすがにコンビニエンスストアに非があるのでは」
など、コンビニエンスストアに対して批判的な意見を述べ、炎上となりました。さらに、この投稿が拡散されていくにつれて、コンビニエンスストア・投稿したユーザー・全焼した車の運転手それぞれに、賛成意見や反対意見がうまれ、炎上が大きくなっていったのです。
コンビニエンスストア以外にも批判の声が広がる
拡散され始めた頃はコンビニエンスストアに多くの批判があがっていましたが、
「この車、積み過ぎじゃない?」
「これ、デマツイートだとすると、コンビニエンスストアから下手したら訴えられない?」
「伝聞であり確証を持てないのなら相手の企業名を出して拡散することに問題はありませんか」
など、徐々に運転手や投稿したユーザーにも批判の声があがり始めました。また、「二次被害が出ないように消火器を貸さなかったのに大変なことになってしまってかわいそう」と、コンビニエンスストアを擁護するユーザーも現れています。
事実かどうかが曖昧でも拡散されてしまう
今回は、ユーザーの伝聞や、憶測で語られた投稿が拡散されたり議論になったりして炎上につながりました。間違った情報や、誤解された情報であった場合は、事実を述べるような文章を公開すると良いでしょう。正しい情報なのか確証がない場合でも、ネット上で拡散されてしまうからです。また、拡散されている情報が事実なのであれば、今後の対応をユーザーに対して明確にする必要があります。