ネット炎上として判別したものを毎月リサーチ後分析し、レポートとして配信していきます。
弊社が独自に設定した情報を算出し、カテゴリー別の件数推移と特徴的な炎上について解説を行います。
2月炎上リサーチレポート
2020年1月のネット炎上件数は54件でした。2020年1月で多かったのは法人関係の事例であり、17件もの炎上が起きていました。今月の法人での炎上事例では、問題が起こった際のユーザーへの対応が不誠実であると判断されたことで炎上につながった事例が多くありました。また、一般個人の炎上も13件と多くあり、公共の場での行動に他のユーザーから批判があがり、炎上につながった事例が多くありました。
今回のピックアップ炎上は、メディア関係の炎上事例から紹介します。ニュースを発信しているアカウントの投稿内容が、ユーザーに不適切な表現だと判断され炎上に発展した事例です。
ニュースに関する投稿内容に批判殺到
1月上旬に、ある放送局のアカウントが、ニュースを紹介する内容を投稿しました。島内に、ある虫が繁殖していると確認され、その対応を検討しているという内容のニュースでした。ユーザーが不適切ではないかと指摘したのは、このニュースを紹介する投稿の書き出しになっている「気持ち悪いニュースです」という表現でした。この投稿を見たユーザーは、
「個人の好き嫌いはこのニュースに必要ですか?」
「気持ち悪いかどうかは伝えなくていいことでは?」
など、ニュースを伝える際に主観は不要と述べていました。また、
「仮に虫が苦手な人に対する注意喚起だったとしても、もっと違う言い方があったはず」
「このニュースで伝えたいことは気持ち悪いということじゃないと思う」
など、表現のせいで伝えたいことがブレてしまっていると指摘しているユーザーもいました。
発信したいことを整理しよう
今回は、投稿内容に不要な文章が記載されていると判断されたため炎上につながりました。アカウントを通して発信する際のルールやスタンスをガイドラインとして策定し、担当社員に浸透させることが必要となってくるでしょう。また、アカウントとして伝えたいことが正しく伝わる文章になっているか、何人かで確認するのも一つの手でしょう。