今回は、テレビ番組の中で放送された映像が、動物虐待にあたるのではないかとして視聴者から批判が集まった事例を紹介します。
番組内容の一部が動物虐待?視聴者の批判で炎上に
2月下旬、唐辛子に関する番組が放送されました。番組内では、唐辛子の辛さの原因や理由を説明していました。視聴者が問題として話題にあげているのは「哺乳類に唐辛子を与えた」映像です。この映像は
- 鳥は唐辛子の辛さを感じない
- 哺乳類は唐辛子の辛さを感じる
上記の特性を利用し、野生動物に食べられてしまうことを防ぎつつ種を運んでくれる鳥類には食べてもらうためという仕組みを説明するために放送されました。鳥類のほか、リスザル、モルモットに唐辛子を与えているという内容です。唐辛子を与えられたあと、リスザルは口の中から吐き出し、モルモットは入っていたケースから逃げ出しています。この動画を見た視聴者からは
「モルモットに唐辛子だなんて信じられない」
「飼育本にも与えてはいけない食べ物として載ってるのに……」
「食べさせちゃいけないのに虐待じゃないの?」
など、食べさせるべきではないと分かりつつ食べさせている点を指摘し虐待だという意見が多くあがっていました。また、
「わざわざ実際に食べさせなくてもイラストだけでも説明できたのでは?」
「せめて映像に注意喚起を入れるとかすれば良かったのに」
など、見せ方に疑問を持つ視聴者もいました。
視聴者が受け入れやすい内容を考える
今回は、放送された「その動物にとって推奨されていない食べ物を検証のために与える」という部分が視聴者にマイナスなイメージを与えてしまいました。何を伝えたいか、という思いだけでは視聴者に見てもらえなくなってしまう可能性があります。実際に「見ていてかわいそうだし、真似しても困るから子どもには見せたくないな……」という声もありました。伝えたいメッセージだけではなく、伝え方や見せ方まで工夫する必要があるでしょう。