炎上事例をもとに、原因と対策について紹介します。
今回は、番組内での司会進行に批判が殺到し、タレントJが炎上したケースを解説します。今までの番組の進め方と違い、雰囲気が壊されているという意見が多く上がり炎上につながりました。この炎上により、ユーザーが番組の聴取をやめてしまったりタレントJの印象が悪くなったりしました。
同じような炎上にあわないためにも、原因と対策について知っていきましょう!
司会進行が番組にあわず炎上
2018年8月に、あるラジオ番組が放送されました。放送されたのは、小中学生の科学に対する疑問や興味に、先生がこたえるという内容の番組です。真面目ながらも、子どもに寄り添いユーモアあふれる先生の受け答えが好評でした。また、小中学生と先生の会話や反応が面白いと、多くのユーザーから人気を集めていました。しかし、タレントJが司会に起用された回では、子どもが考えている時間にタレントJがコメントをしたり子どもと先生の会話をさえぎったりしていたのです。この回を聴取していたユーザーからは
「子供と先生の邪魔をされると辛い」
「子供の反応を待ってあげてほしい」
「自分の固定観念を押し付けないでほしい」
など、今までの司会進行と違う点に批判的な意見が殺到し、炎上につながりました。
一方で好意的な意見も
タレントJの司会進行に批判が集まるなか、
「フレンドリーなとこがいつもと違っていい感じ」
「電話越しの子供が喋りやすい雰囲気で会話してくれる」
など、いつもと違うフランクな進行の仕方を好意的に受け止めているユーザーもいました。
炎上となった3つの原因
原因1:会話を遮っていたため
小中学生や先生の会話を遮っていたため、炎上につながりました。ユーザーからは、
「主役は子どもと先生なんだよ」
「子どもの考えてたり、困っている間がいいのに」
など、会話を聞きたいのに聞けないといった不満が多くあがっていました。
原因2:自分の考えを押し付けていたため
進行していくなかで、自分の考えを押し付けているとユーザーにとらえられたため炎上につながりました。虫に関する質問に対して「(虫が)好きな人はいない」と発言したり、質問を聴いたときに笑っていたことが、ユーザーには不快だとされていたようです。実際に、
「否定的な言葉を出さないでほしいな」
「子どもの真剣な悩み相談を笑うのやめて」
といった意見があがりました。
原因3:ユーザーの楽しみを奪っていたため
ユーザーが番組を聴くうえで楽しみにしていることを、奪ってしまったため炎上につながりました。この番組は、子どもと先生の会話や反応を楽しみにしているユーザーが多かったのです。炎上となった放送回を聴いていたユーザーは、
「子どもの相槌も醍醐味なんだから」
「独特の雰囲気が潰されてる感じがする」
など、番組に求めている楽しみがなくなっていることを指摘していました。
炎上を対策する2つの方法
対策1:過去の放送を聴く
今までの放送を聴き、番組の進め方を参考にすると良いでしょう。番組の方向性や雰囲気をつかむことによって、聴いているユーザーが何を求めているかが分かるからです。今回で言えば、番組がどんなユーザーをイメージして配信しているのか、既存のユーザーは何を楽しみにして番組を聴取しているのかを具体的に知ることが必要でしょう。実際に、
「完全に修正してきて聴きやすくなった」
「進行スタイル変えてきて今はしっくりきてる」
というように、番組が進むにつれタレントJが番組の方向性をつかんだあとは、ユーザーからの好意的な意見が増えています。
対策2:柔軟な考えをもつ
固定観念にとらわれず、柔軟な考えをもつと良いでしょう。自分の意見を押し付けることを防げるからです。今回の番組は、より自由な発想をもつ子どもを相手にしています。ユーザーも子どもの柔軟な発想を楽しみの一つとしているため、その発想や疑問をつぶさないことが大切です。子どもの感想や反応に、決めつけや否定から入らないことが必要でしょう。
ユーザーに寄り添った関わり方が大切
今まで人気を集めていたものに参加する際は、ユーザーが楽しみにしていることや番組の方向性をしっかりつかむことが大切です。方向性をまったく無視した対応では、ユーザーは納得しないからです。ユーザーが楽しみにしていることや、壊されたくない雰囲気などを十分に理解した上で関わることが炎上を防ぐ例としてあげられます。