会社の愚痴,噂ならsogno(ソーニョ)の「書き込みを削除する方法」「投稿者を特定する方法」の2つについて、知っておきたいポイントをまとめてみました。
「会社の愚痴・噂ならsogno」は仕事の愚痴や噂を、匿名で書くことができる口コミ掲示板です。他のネット掲示板と違うところは、仕事の愚痴を書くことだけに特化しているため、ネガティブなことばかりが目立っているという点です。また愚痴というよりも、従業員同士の言い争いや、会社に対する単なる悪口だったりするため、書き込みに悩んでいる人や企業は多いようです。
今回は「会社の愚痴・噂ならsogno」に困っている方へ向けて、デジタルリスクの専門家として対策方法をお伝えします。sognoの書き込みを削除したい方や、何度も書き込まれて困っている方は必見です。ぜひ一緒に問題を解決していきましょう。
読み終わるまで | 約2分30秒 |
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記事で学べること | 会社の愚痴,噂ならsognoの 1.書き込みの削除方法と4つの注意点 2.削除依頼時の文の作り方 3.投稿者を特定する方法 |
目次
「会社の愚痴・噂ならsogno」の特徴を知ろう
「会社の愚痴・噂ならsogno(以下sogno)」では、2017年11月現在、21万件の愚痴が書き込まれています。また、掲載企業数は180万社を超えており、日本最大級の匿名愚痴書き込み掲示板へと成長しています。
sognoの特徴は、会社・法人別に愚痴を書き込むスレッドが、あらかじめ用意されていることです。sognoを使う人が、新しく会社のスレッドを作らなくても良い点が、愚痴・噂を書き込みやすくしているのでしょう。また、会社・法人名のスレッドとは別に「仕事中の愚痴あるある一覧」という項目が設けられています。この「仕事あるある一覧」では、話題とする会社・法人名に指定は無く、さまざまな企業の愚痴や噂が書き込まれているので、注意しなくてはなりません。
sognoに書きこまれる会社は登録制
sognoでは、登録してある会社・法人に対して、愚痴や噂を書き込むことができるようになっています。そして、会社や法人企業登録はサイトを運営しているところが行っています。まだsognoに登録されていない企業や、愚痴が書き込まれていない会社でも、登録されてしまえば、どんどん書き込まれてしまう危険性があります。
sognoに登録されていない会社・法人登録は、sognoの問い合わせフォームより、誰でもカンタンに登録依頼できます。今日無かったとしても「知らぬ間に登録されていた!」なんてこともあるようです。
sognoの書き込みを徹底的に調べるためには
sognoでは、会社名を検索することで、その会社の愚痴や噂の状況を確認できます。ただ、別のところにも書き込みがあるかもしれないので注意が必要です。GoogleやYahoo!で下記を入力すると、sognoのサイト内で、会社の愚痴や噂が書き込まれていないか、すぐに調べることができます。
site:sogno.mobi intitile:◯◯株式会社(←調べたい単語を入力)
sognoの削除ルールを知ろう
sognoは、利用規約にて「禁止行為」「削除権限」の2つを決めています。禁止行為に当てはまる書き込みには削除できるルールとなっています。また「削除権限」は、削除を依頼する人の権限が書かれており、削除依頼をするときに読んでおいたほうがよい項目です。愚痴や噂を削除したいときは、sogno利用規約の禁止行為に当てはまる内容かどうか、調べれば分かります。
sognoに書き込むときの禁止行為とは
sognoの利用規約に書かれている「禁止行為」は22項目あります。今回レピュ研では22項目の中でも、とくに法人・企業の削除理由に使われやすい10項目にしぼってみました。
・自分、他のユーザーまたは第三者に関する虚偽の情報を提供、公開する行為
・他のユーザー、第三者を誹謗中傷する行為
・他のユーザー、第三者の著作権、商標権その他の権利を侵害する行為
・他のユーザー、第三者の財産、名誉、プライバシー、肖像権等を毀損または侵害する行為
・公序良俗、法律、法令に反する行為
・他者への不当な差別を助長し、その名誉もしくは信用を毀損する行為
・ユーザー自身以外の人物を名乗ったり、代表権や代理権がないにもかかわらずあるものと装ったり、他の人物や組織と提携・協力関係にあると偽って本サービスを利用する行為
・法令、公序良俗または本利用規約、その他の利用規約等に違反し、または他者の権利を侵害すると弊社が判断する行為
・民族、人種、性別、年齢等による差別につながる表現を掲載する行為
・性行為や性器に該当する言葉、猥褻的な表現を掲載する行為
sognoの書き込みには、名誉毀損やプライバシー侵害が多い印象です。また会社・法人の場合、小さな情報の漏えいや営業妨害の書き込みが目立ちます。これらはsognoで禁止行為とされている書き込みです。もし、まとめた10項目の禁止行為以外で削除したいと思っているものがあれば、sogno利用規約の禁止行為一覧を見てみましょう。
sognoで目立つ書き込みは運営が削除している?
sognoの運営は「書き込みに対して、一切の責任を負わない」としながらも、問題のある書き込みについては、一部削除したり公開範囲を狭くしたりと、工夫をしながら秩序を保っています。ただsognoは、1ヶ月で1万件以上書き込みがあるため、運営は書き込みのすべてをチェックできない状況といえるでしょう。
sognoの愚痴や噂を削除する方法
sognoの愚痴や噂を削除する方法は、sognoの問い合わせフォームより削除してほしいとメールするだけです。問い合わせフォームはsognoサイトの右上にある「会社の追加・お問い合わせ」をクリックすると表示されます。問い合わせフォームには「お名前/メールアドレス/会社名/問い合わせ内容」と項目があり、入力後「送信する」ボタンを押して削除依頼が完了します。
掲示板削除のなかでも、sognoは比較的カンタンに削除依頼できるメリットをもっています。「問い合わせ内容」に書く削除理由は、短くて具体的な書き方をしましょう。
sognoで削除依頼するときの4つの注意点
注意点1:感情的にならない
例えば、書き込まれた愚痴が「デブ」「臭い」などのひどい内容だったとき、多くの人はイライラして感情的になってしまいます。ただ、削除依頼をする文章には感情を入れず、事実のみ書くようにしましょう。sognoでは、禁止行為に違反していることが分かれば削除してくれるためです。
「困っているから削除してほしい」「イライラするから削除してほしい」などといった、禁止行為に違反している理由ではなく、感情的理由で削除依頼をしないようにしましょう。
注意点2:削除対象を明確にする
sognoには、レス番と呼ばれる、書きこまれた内容の順番が分かる番号がありません。そのため、削除したい内容の指定を日時で表します。例えば、2099年12月31日の17:00に投稿された内容を削除したい場合、問い合わせ内容欄には「2099年12月31日の17:00の書き込みを削除したい」などと分かりやすく書きましょう。
注意点3:必ず当事者が削除依頼する
sognoを運営している人から「あなたはその会社に所属しているのか」などと問われることがあるため、愚痴や噂が書かれている当事者が削除依頼をする必要があります。また、誰かの代理人としてsognoに削除依頼をした場合、弁護士法72条の非弁行為という法律に違反してしまうことがあるので注意しましょう。
注意点4:何度も連続して削除依頼しない
sognoの愚痴や噂が削除されないからといって、何度も連続して削除依頼を出すのはやめましょう。連続した削除依頼はsogno運営元から「スパム(迷惑行為)」として見なされてしまい、ブラックリストに登録される可能性があるためです。削除依頼を出したのに削除されないときは、1週間ほど期間をあけて再依頼するのが良いでしょう。
なお、削除したい愚痴や噂が多すぎて分けて削除依頼をするときや、内容の違った依頼をするときは、連続しても大丈夫です。その場合「度重なるご依頼で申し訳ございません」などといった、相手を気遣う言葉を使うことが大切です。
sognoへ問い合わせる内容の記入例
運営者様
お世話になっております。
●●株式会社の●●と申します。弊社の名前で貴サイト内を検索しますと、下記内容が表示されております。
URL:———————-上記URL内に書きこまれている内容は、
貴サイト内利用規約、禁止事項の下記に該当します。・利用規約の禁止行為1
・利用規約の禁止行為2弊社に対する誹謗中傷の内容が見受けられるため、
【スレッド内の全投稿削除or日付・時間の愚痴削除】を依頼致します。
記入するコツは、利用規約のどの禁止行為に違反しているのかはっきりと書くことです。また、一部のみ削除したい場合は、日時を指定して問い合わせ内容を作りましょう。
sognoで削除までにかかる時間は?
レピュ研調べでは、最短翌日から遅くても1週間ほどで削除されるようです。ただsognoからは「削除しました」「削除しませんでした」などの回答を基本的にくれません。削除されたかどうかは、あなたが日々チェックしなければなりません。早めに削除され、キレイサッパリするといいですね。
sognoは削除できたあとが重要
愚痴が削除できれば喜ばしいことですが、そもそもなぜ愚痴や噂が書きこまれてしまったのか、道筋を調べることがとても重要です。
例えば、GoogleやYahoo!で会社名や法人名を検索したときに「愚痴」「噂」などのキーワードが一緒に出ていると、新たに書きこまれてしまう可能性があります。「愚痴」「噂」といったキーワードのクリック先が「会社の愚痴・噂ならsogno」のサイトへと繋がっているためです。削除しても、また書き込まれるといった、イタチごっこになる危険性が極めて高いため、注意が必要です。
sognoの投稿者特定方法と注意点
sognoでは場合によってIPアドレスを開示してくれる
sognoの投稿者特定は、一般個人の方でもできます。sognoの利用規約には次のように書かれているためです。
違法・規約違反に関連する情報については、その行為によって財産、名誉、プライバシー、その他の権利を侵害されたと申し立てを行う第三者に対し、書き込みを行ったユーザーのIPアドレスを公開する場合があります。
多くのネット掲示板では、第三者からの情報開示について、応じない姿勢をみせています。しかしsognoでは「場合によって情報開示する」としているため、投稿者特定までの敷居が低いといえます。ただ、情報開示してもらえる範囲は投稿者のIPアドレスまでであり、調べられる範囲は「sognoへ愚痴や噂を書き込んだ場所」までとなってしまいます。
本名・住所・連絡先まで知りたい場合は?
「個人名・住所・連絡先」などは、法的手段を取らなければならないことを覚えておきましょう。投稿者の個人情報を知るためには、IPアドレスを知ったあと、プロバイダ会社へ情報開示請求をする必要があります。情報開示請求は弁護士が得意としており、個人でおこなうことは難しいとされています。
sognoの書き込みが悪質かつ継続的なときは、投稿者特定をする意味がありますが、手間がかかることや、弁護士依頼では費用がかかる場合があることを知っておきましょう。
sognoの投稿者特定は3ヶ月以内に決断しよう!
投稿者のIPアドレスや個人情報は、一般的に保管期間が3ヶ月間程度です。例えば、1年前に書き込んだ投稿者の特定は、情報保管期間である3ヶ月をだいぶ過ぎてしまっているため、難しいといえるでしょう。これは、弁護士を使って法的手段に出たとしても特定することはできません。投稿者特定をしたいと思ったら、すぐ行動することが重要です。
sognoはネット対策の専門家に相談がベスト
sognoの「愚痴や噂の削除方法」から「書き込み削除後の注意点」「投稿者特定方法と注意点」と、知っておきたい3つのポイントを学ぶことができたと思います。sognoは掲示板としての知名度は高くないものの、一度書き込まれはじめてしまうと、誹謗中傷や風評被害の書き込みだらけになってしまい、手がつけられません。現状の書き込み状況から、どうやって対策をしていくのがベストなのか、知っておくことが大切です。
※レピュ研はsogno運営会社ではありませんのでご注意ください