ネット炎上事例として判別したものを毎月リサーチ後分析し、レポートとして配信していきます。
弊社が独自に設定した条件にて情報を算出し、カテゴリー別の件数推移と、特徴的な炎上について解説を行います。
9月炎上リサーチレポート
2018年8月のネット炎上件数は101件でした。2018年8月で一番多かった炎上は一般個人関係であり、33件もの炎上が起きていました。
今月の一般個人関係のカテゴリーでは、価値観の違いによって炎上するケースが多かったです。個人が発言した一言に対し、賛否両論で多くのユーザーが対立しあい炎上につながる事例が多数ありました。
国・政治関係は2件と、直近3ヶ月以内でもっとも少ない件数となりました。
今月のピックアップ炎上は、一般個人の中からご紹介します。大学教授が自分の予約ミスを振り返らず、ホテルと予約サイトを名指しで批判し炎上してしまいました。
自分の予約ミスを相手のせいにして炎上!
2018年8月某日大学教授Mが投稿した記事に批判が集まり、炎上が起こりました。投稿された記事は、宿泊していないホテルから高額請求されたという内容でした。記事では、ホテルや予約サイトを実名で紹介し批判していました。
しかし実際は、大学教授Mが二重予約をしていたことに気づかなかったことが原因だったのです。2つのうち片方は予約キャンセルできていましたが、もう片方はできていませんでした。この記事を見たユーザーから
「自業自得なところを逆ギレして感情的に恨みつらみ書いただけ」
「自分が悪かったなんて思ってなさそう」
など、批判的な意見が多く集まり炎上につながりました。
謝罪に反省が見られず二次炎上に
ユーザーの批判をうけ、大学教授Mは
「謝罪しなければいけません」
「多くの方々の業務に支障を与えてしまいましたことを、深くお詫び申し上げます」
といった内容の謝罪文を掲載しています。しかし、謝罪文を読んだユーザーからは
「自分は悪くないが騒ぎになったからとりあえず謝ったとしか思えない」
「誰に謝罪してんの?」
など、反省が見られない点や謝罪相手が明確ではない点を指摘され、またもや批判が殺到して二次炎上につながりました。
誤解を招く表現に注意しよう
例えば、双方に非があった場合は、相手が問題を起こそうとしていたわけではないことや、自分にも非があることを伝えましょう。
問題が発生したときの解決方法は原因の追究と再発防止の考案であり、どちらが悪かったかを論ずることではないからです。
今回の事例で言えば、気づかず二重予約したミスを反省し、過ちを素直に受け止めることが大切です。またホテル予約サイトには同じミスが怒らないよう、二重予約を防ぐ仕組みづくりを提案することが解決策としてあげられるでしょう。人は損をしたり被害を受けたとき、感情的に物事を判断しやすくなるものです。そんなときこそ、論理的に判断し感情をコントロールできる冷静さが必要となりますね。
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