情報源が不明な書き込みを拡散し炎上

情報源が不明な書き込みを拡散し炎上

炎上事例をもとに、原因と対策を解説します。

今回は、芸人Nが情報源の不明な投稿を拡散したとして炎上したケースをご紹介します。書き込みの内容が災害救助に関することだったため、多くのユーザーに拡散されました。ただ、拡散されたあとに情報が間違っていたことが分かり、ユーザーや現地の方々を混乱させたとして批判的な意見が集まり炎上してしまいました。

この炎上により、芸人NはSNS上で謝罪文を投稿することになってしまったのです。同じような炎上にあわないためにも、原因と対策について知っていきましょう!

情報源を確認せず投稿を拡散し炎上

情報源を確認せず投稿を拡散し炎上

2018年7月某日、芸人Nが間違った情報を拡散し、ユーザーを混乱させたとして炎上につながりました。被災地域のコンビニで物資の受け入れをしているという間違った情報を拡散したことが原因です。

芸人Nはフォロワー数が60万人をこえるユーザーであったため、短時間で多くのユーザーに拡散されました。災害の起きた地域のコンビニには物資が大量に届きましたが、拡散された投稿はコンビニに無許可のものだったため、想定外の事態にコンビニ側も対応に困り、混乱してしまいました。

情報源の確認をせず投稿を拡散したことで、芸人Nには

「事前確認は当たり前の事。もっと常識を踏まえて欲しい」
「善意は分かるけど、まずはそこの情報を仕入れなきゃ」

といった批判的な意見が多く集まりました。

何故ここまで炎上したのか

今回は、芸人Nの拡散した投稿が災害に関係する情報だったため炎上してしまいました。災害により現地が混乱しているにも関わらず、さらなる混乱を招いてしまったのです。災害に関する情報は直接人命に関わるものが多いため、誤った情報が拡散されると炎上が起こりやすくなります。

炎上した3つの原因

炎上した3つの事例

原因1:誤った情報で混乱を招いたため

誤った情報を拡散により、多くのユーザーが混乱したため、炎上につながりました。

支援物資を災害地域のコンビニに集めるという内容でしたが、コンビニは物資の受け入れをしていなかったのです。次々に送られてくる支援物資を処理できずに、店外に荷物があふれる状況になりました。これにより、本来必要なはずの場所に人手がさけなくなる可能性もあります。大量の物資を届けられたコンビニも、投稿を見ていたユーザーも、間違った情報に混乱してしまいました。

原因2:影響力を考えず発信したため

投稿が多くのユーザーに見られるという意識が弱かったため炎上してしまいました。芸人Nはフォロワーが60万人以上いるアカウントだったため投稿はすぐさま拡散しました。多くのユーザーの目に触れることになり、あっという間に情報が広まったのです。ユーザーからは、

「悪意は無くても影響力のある人が無責任にソースもない事を呟いたりRTしたりしてはやっぱりダメなんだと思う」
「周りに与える影響も大きいのでよく考えてから行動してください」

など、芸人Nには影響力があることをふまえ、投稿の拡散には細心の注意をはらってほしいと指摘がありました。

原因3:謝罪と訂正の書き込みが遅かった

物資の受け入れをコンビニが実施していないことが分かってから、謝罪・訂正までの時間が長かったため、さらに炎上してしまいました。

炎上後、芸人Nは謝罪と訂正を投稿しましたが、ユーザーの不満は解消されませんでした。ユーザーからは、

「投げっぱなしで対応が遅いのは残念ですね」
「どうして店の人が「受付をしていません。すぐに訂正して下さい」と返信してから24時間以上もかかっているんですかね」

など、謝罪・訂正を投稿するまでの時間を指摘する意見が多くありました。

3つの対策方法

3つの対策方法

方法1:情報が正しいものか確認する

拡散する前に書かれている情報が正しいか確認することが大切です。

今回のように災害に関することであれば、普段以上に正しい情報が必要となるのでなおさらです。情報の真偽をハッキリさせる例としては、発信者が信頼できる人物なのかを調べたり、お店や自治体に直接連絡をとって確認をしたりするなどがあげられます。

方法2:影響力を考えて書き込み・シェアする

混乱を招かないために、書き込む前に影響力を考えることが大切です。

影響力のあるユーザーが間違った情報を発信することによって、多くのユーザーが混乱してしまいます。フォロワー数が多ければ多いほど閲覧者が増え、影響力が大きくなります。影響力があるユーザーが発信した情報は真偽がどうであれ、あっという間に拡散されてしまいます。そのため、影響力のあるユーザーは投稿に、いっそうの責任がともないます。実際にエジプトでは、SNSでフォロワーが5,000人以上いるアカウントが間違った情報を発信した際に起訴される対象となる法律も施行されています。(1)

方法3:投稿内容の優先順位を決める

ユーザーの混乱をとくために、何を一番に投稿するかを決めることが大切です。

発信した情報の真偽が判明したら、その他の話題を投稿する前に謝罪や訂正をするのが良いでしょう。今回は、謝罪と訂正の書き込みをする前に他の話題を投稿したため、炎上は収まりませんでした。実際にユーザーからは「番宣のツイートする前にこっちのツイートしろよ」という不満の声が上がりました。

情報源が信頼できるか確認してからシェアしよう

SNSを利用して、さまざまな人物が情報を発信しています。情報の信憑性を確認せずシェアすると、間違った情報だったとき、多くのユーザーを混乱させる可能性があり危険です。炎上を防ぐためには、情報の真偽を確認したり、信頼できる情報か考えたりすることが大切です。

(1)参照 REUTERS Egypt targets social media with new law

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