ネット炎上として判別したものを毎月リサーチ後分析し、レポートとして配信していきます。
弊社が独自に設定した条件にて情報を算出し、カテゴリー別の件数推移と、特徴的な炎上について解説を行います。
9月炎上リサーチレポート
2019年8月のネット炎上件数は51件でした。2019年8月で多かったのは一般個人の事例であり、20件もの炎上が起きていました。今月の一般個人での炎上事例では、マナー違反だと判断された行動が他のユーザーに拡散されたり、発信した言葉に批判が集まったりしたことが炎上につながった事例が多かったです。また、メディアやエンタメ関係の炎上も多くあり、番組の構成内容や情報公開の仕方に問題があると視聴者に指摘され炎上となった事例が多くありました。
今回のピックアップ炎上は、メディア関係の炎上事例から紹介します。日常の豆知識として番組が放送した情報に、不適切だという批判が集まり炎上した事例です。
デメリットの多い対策方法を推奨し批判殺到
8月下旬、あるテレビ番組で雑草の処理方法を放送していました。塩水を用いた方法で、雑草にかけるだけで簡単に除草できるという内容でした。それを見ていたユーザーが
「塩害って言葉知らないの?」
「雑草どころか土地が使えなくなるのに……」
など、やらない方が良いとして、デメリットや想定される被害を提示するユーザーが多くいました。番組内では塩水で除草する際の注意事項として
- 塩害対策をしていない場所では行わないこと
- 自己責任で実行すること
上記2点を表記していたそうですが、
「本気でそれを実行する人が出たらどう責任とるの?」
「テレビでやったらダメなやつ」
「自己責任っていえばいいものじゃない」
など、批判的な意見を述べていました。
内容にあった伝え方を考えよう
今回は、被害やデメリットが多い方法を推奨しているとユーザーに思われたため、炎上につながりました。また、テレビから発信される情報は「影響力が強い」と考えるユーザーが多くいるなかで、無責任と捉えられる情報発信をしたことも、ユーザーに悪印象を与えた要因でした。情報発信をする際は、下調べを徹底することや発信するときの見せ方などを工夫することが必要となってくるでしょう。