炎上事例をもとに原因と理由を解説します。
今回は番組Mが放送した内容に、不快感を抱いた視聴者が多くて炎上したケースを紹介します。人の命に関わることを笑いにしたことに批判が集まり、炎上となりました。
同じような炎上にあわないためにも、原因と対策について知っていきましょう!
番組内容に批判が殺到し炎上
2018年11月に放送されたテレビ番組M内で、ドッキリ企画が行われました。出演者の両手と両足を縛ったあと施錠できる箱の中に閉じ込め、制限時間内に脱出できなければ箱ごとつぶされてしまう、という内容でした。
この企画では、リハーサルと本番に分けられ、リハーサルの段階で脱出方法や、緊急時には企画を止められる仕組みがあるという説明がされていました。しかし、本番ではリハーサルで教えられた脱出方法や緊急時の仕組みが、すべて使えない状況になっていたのです。最終的に箱はつぶされてしまいましたが、実は人が閉じ込められていた箱と中に誰も入っていない箱がすり替えられていたため出演者は無事である、という企画でした。この企画を見ていた視聴者から
「今日の内容は楽しんで見られない」
「見ていてイヤな気分だった」
「笑えないどころか怒りさえ覚える」
など、否定的な意見が多く集まり、炎上につながりました。
炎上となった2つの原因
原因1:人の命に関わる内容であったため
今回の企画内容が、出演者の命に関わるものだったため、炎上につながりました。実際に、
「死を覚悟する状況まで追いつめて笑えってどういうこと?」
「笑えないドッキリは好きじゃない」
など、人の命をドッキリで扱っていることにたいして、批判的な声があがりました。
原因2:おもしろいと思う視聴者が少なかったため
番組の視聴者が楽しめる内容ではなかったため、炎上につながりました。視聴者は、
「安全は確保してあったとしても笑えるものではない」
「何を楽しませるのか分からなかった」
など、出演者が必死になっている状態を笑いに使っていることに疑問を抱き、おもしろいと感じられなかった視聴者もいました。
企業ができる2つの対策方法
方法1:インパクトに重きを置きすぎない
インパクトを求めるだけではなく、ユーザーに受け入れてもらえる企画を考えることが大切です。
今回は番組内容の企画に批判が集まったケースでしたが、企業で新しい企画や宣伝方法について考えるときにも注意が必要でしょう。思いもよらない企画や、ユーザーが驚くような宣伝方法で注目を集めることは、認知度を上げるためには効果的です。しかし、そこだけに特化した場合、非常識な内容になってしまったり過激すぎる内容になってしまったりする可能性があり、ユーザーが離れていってしまうことも考えられます。インパクトだけではなく、常識から大きくはずれていないか配慮することが大切でしょう。
方法2:企業としての基準を定める
企画や宣伝などを新しく作るときの、企業としての基準を定めておくことが必要でしょう。
度を越した内容の企画や宣伝方法になることを防ぐためです。他の企業の方法や、実際に炎上してしまった企画の内容や方法を調べて、自社の方向性とすり合わせて考えていくのが良いでしょう。
ユーザーが楽しみにしていることを大切にする
ユーザーが楽しめる範囲で、企画内容や宣伝方法を提案していくことが重要です。
企業の一方的な思いだけでは、過激な内容になってしまったり、ユーザーが受け入れにくいものになってしまったりするからです。企業側の「楽しませたい」「認知度を上げたい」という思いだけでは、ユーザーに良い印象を与えられない可能性があります。今回の事例は、視聴者を楽しませようとしていたが、あまりに度を越している内容だったため炎上につながりました。番組内の一つの企画でしたが、一つの企画が炎上してしまうと番組全体のイメージダウンになってしまいます。企業の場合も、企業の商品やサービスなどのうち、一つが炎上してしまうと企業全体のイメージに影響が出てしまうので、注意が必要です。