ネット炎上事例として判別したものを毎月リサーチ後分析し、レポートとして配信していきます。
弊社が独自に設定した条件にて情報を算出し、カテゴリー別の件数推移と、特徴的な炎上について解説を行います。
4月炎上リサーチレポート
2018年3月のネット炎上件数は85件でした。2018年3月で一番多かった炎上は法人関係で、24件(28.2 %)ありました。就活に向けた取り組みが、裏目に出てしまい炎上してしまった事件がSNS上で話題となり炎上につながるものが多い印象でした。続いて、2番目に多かったエンタメ関係で、20件(23.5%)でした。
今月ピックアップした炎上は、飲食店がお客様にネット告発されたケースです。この事例は、飲食店とお客様が炎上後すぐに円満解決したのにも関わらず、まとめサイトに書いてある内容が飲食店のイメージを下げてしまっている特殊なケースです。
端数処理で4円を謎加算した飲食店をネット告発
とあるツイッター利用者Aさんは、飲食店Cレストランの「ネガティブな感想」と「変に加算された会計レシートの写真」をネットに投稿しました。
「前から気になっていたレストランに行ったけど、何だこの端数処理とかいう加算額は。店員も何も説明してなかったぞ。せこい…4円て…。店員も微妙に愛想悪いし」
内容は、お会計になぜか加算された「4円」と、店員の愛想の悪さをうったえるものでした。この書き込みは、瞬く間に拡散され、ネット炎上になってしまいました。ネットでは
「端数処理は普通サービスとして引かれるものでは?お客へ負担させるってなんでしょうか」
「これは意味不明。4円取る根拠がない」
「マイナス方向に調整してくれるならともかく、プラス方向の調整は客側からの申し出がない限りやっちゃダメな気がするのだけど」
などと、お会計に謎の加算額があったことに対し、飲食店Cには批判が殺到して炎上になってしまいました。またレシートの写真から、該当のレストランが、Cレストランだと特定されてしまい、評判が下がってしまいました。
炎上後2日目に対応するが手遅れに
Cレストランが炎上に気づき、Aさんに謝罪の連絡をしたのは炎上してから2日目でした。レピュ研が炎上分析している中で、CレストランとAさんは円満解決し、Aさんの告発ツイートは削除する流れになっていました。しかし、まとめサイトに掲載された情報は未だに「飲食店Cの悪行」といった記事として残っており、風評被害になりかねません。実質、多くの炎上まとめサイトには、CレストランがAさんに謝罪して円満解決したことや、該当の告発ツイートが削除された旨は書いてありません。
炎上の火種は早期発見が第一
炎上の火種は、早期に発見し対応しなければ、今回の事例のように風評被害になりかねません。また、Cレストランは炎上2日目で対応したのにも関わらず、ネガティブな情報は拡散し、風評被害にあっています。これからもわかるように、ネット炎上は一瞬のうちに拡散され、多くの人から注目されることで、まとめサイトに掲載されてしまうのです。炎上の火種は早期に見つけ、対策しましょう。
炎上は予防する時代へ
炎上は、おきてから対策するのではなく、予防する時代へと変化してきています。一度下がってしまったイメージを回復するのは、とても困難だからです。
レピュ研では、炎上による企業の評判やイメージの低下を防ぐため、予防策・対策方法を知ってもらい、全ての企業にレピュテーションリスク(評価低下のリスク)の重要性を伝えることを目的としています。「ネット炎上について誰に相談したらいいのかわらない」「炎上してしまったときの対策方法を確立しておきたい」などの質問にも丁寧に回答いたします。お気軽にご相談下さい。
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