ネット炎上として判別したものを毎月リサーチ後分析し、レポートとして配信していきます。
弊社が独自に設定した条件にて情報を算出し、カテゴリー別の件数推移と、特徴的な炎上について解説を行います。
7月炎上リサーチレポート
2019年6月のネット炎上件数は66件でした。2019年6月で多かったのは一般個人の炎上であり、27件もの炎上がおきていました。今月の一般個人の炎上事例では、投稿主の行動が賛否両論になったり、発言に虚偽があったことに批判が集まったりしたことで炎上となった事例が多かったです。また、法人炎上も多くあり、打ち出した広告やCMに批判が集まったり、企業の運営する公式SNSアカウントからの投稿内容が原因になったりしたことで、炎上した事例が多くありました。
今回のピックアップ炎上は、法人関係の炎上事例から紹介します。企業がメールを誤送信したため、ユーザーが混乱し炎上となった事例です。
誤送信が原因でユーザーが混乱し企業が炎上!
6月下旬に、旅行会社Nが就活生に向けて内々定の通知をメールで行っていました。しかし、
- エントリーしていないユーザー
- エントリーしかしていない(面接を受けなかった)ユーザー
など、関係の無いユーザーに内々定の通知メールを誤送信していたのです。誤送信されたユーザーからは
「エントリーしかしてない企業から内々定出たのか」
「どっから情報漏れたんだろう」
「内々定もらったけど全く身に覚えがない」
など、混乱している声があがりました。
さらに誤送信を知らせるメールにも批判殺到
旅行会社Nは、内々定の通知が誤送信だったことを知らせる、お詫びメールを送信しました。しかし、メール文に記載された名前に敬称が無かったことで、二次炎上につながってしまいました。実際に、メール文を見たユーザーは
「よっぽど焦ってるのか呼び捨てにされた」
「送信取り消しメール本当に呼び捨てじゃん」
など、宛名に敬称が無いことを指摘していました。
ユーザーに信用されるような対応を心掛けよう
今回の炎上で、
「こりゃ会社の信用ガタ落ち」
「客として利用するにしても信用できない」
など、就活生以外にもネガティブな印象を受けたユーザーがいました。旅行会社Nは、今回の誤送信に関して、今後の対応策とともに謝罪文を掲載しています。謝罪文の中でダブルチェックの徹底や、機能の追加を対応策として挙げていました。このような取り組みを、はやい段階で確立させ、社員全員に定着させる必要があったでしょう。