会社社長が女性に差別的表現をして炎上

会社社長が女性に差別的表現をして炎上

炎上事例をもとに、原因と対策を解説します。

今回は、会社社長Sが妊婦に対して差別的表現をして炎上したケースを紹介します。
社長Sが、妊婦の投稿に批判的な返信をしたことが発端で炎上してしまいました。女性問題のなかでも、特にデリケートな妊娠や出産のことに関して発言する際は、注意が必要です。

同じような失敗や炎上にならないためにも、原因と対策について知っていきましょう!

会社社長が『妊婦様』発言に非難殺到で炎上

会社社長が『妊婦様』発言に非難殺到で炎上

2018年5月某日に、出産を控えた女性が、

「赤ちゃんを産むのはわたしだから、産後の面会のタイミングは自分で決めさせてほしい」

という投稿をしました。その投稿に対して、会社社長Sは、

「産後の面会日は、産婦の体調への配慮が必要だけど、「産むのはわたしだから」という私の方が旦那よりえらい感、優先されるべき感みたいなのが滲み出ていてこれが妊婦様ってやつか~と思ってゾッとする」

という返信をしました。社長Sの返信内容を見たユーザーからは、

「『産むのはわたしだから=妊婦は大切にされるべき』となぜ読み取れるのか」
「出産は命がけで、出産後も心身ともにボロボロなのに『妊婦様』は失礼すぎる」

など、非難が殺到し炎上してしまいました。

ユーザーに誤解されていると社長Sは勘違いしていた

ユーザーに誤解されていると社長Sは勘違いしていた

社長Sは、ユーザーが自分の本意を誤解していると勘違いしてしまい、弁明をながながと投稿しました。

社長Sは、自分の発言が「妊婦が優遇されることが問題」などとユーザーから誤解され批判を受けていると感じました。しかし、ユーザーは、「妊婦自身がいばることが問題」だという社長Sの本意をきちんと受け取ったうえで批判をしていたのです。

社長Sの投稿にユーザーからは、

「『産むのはわたしだから』という考え方は当然のことであり、偉ぶっているとは感じない」

「本意はどうであれ炎上したことによって被害を受けた女性に謝罪するべき」

という声が多くあがり、さらに炎上が大きくなってしまいました。

炎上した4つの原因

女性の意図をわかっていなかったため

原因1:女性の意図をわかっていなかったため

社長Sの発言が、女性の主張の意図をわかっていなかったため、炎上してしまいました。

女性の発言には、「体調のことは、こどもを産むわたしにしかわからないので意見を尊重してほしい」という意図がありました。しかし社長Sは、女性の発言を「自分は妊婦だから大切にされてあたりまえ」という自分中心的な考え方だと解釈してしまいました。

ユーザーからは、「読解力がなさすぎる」という声が多く寄せられていました。女性は、「勝手な思いこみで揶揄された」と社長Sに返信しています。ユーザーや女性の反応からみても、社長Sの投稿が女性の意図をつかめていないことがわかります。

原因2:女性ハラスメント問題だったため

『妊婦様』が、女性ハラスメント問題に触れることばだったため、炎上してしまいました。

ネットスラングでは、皮肉的な表現として「~様」とあえてつけることがあります。今回問題になった『妊婦様』ということばは、ネット上で「偉そう」という意味合いでよく使われています。

2014年頃から、マタニティハラスメントが社会問題化されはじめ『妊婦様』ということばを目にする機会も増えてきました。妊婦の中には、公共機関を使うときや職場での何気ない行動が『妊婦様』と思われてしまうのではないか、と不安になる人もいます。

自分の立場の認識が低かったため

原因3:自分の立場の認識が低かったため

自分の立場が、影響力を持っているという認識が低かったため、炎上してしまいました。

ユーザーの中には、『妊婦様』発言に『信頼できない会社』というイメージをもつ人がいました。社長Sが、ブライダル会社の経営者であり、SNSで自分の子育てのようすをアップする育児熱心なパパでもあったためです。結婚は妊娠・出産をイメージさせてしまうため、このように思われてしまったのでしょう。

2010年に、厚生労働省でも、男性の育児参加や育児休暇をうながすための『イクメンプロジェクト』をはじめており、育児をする男性『イクメン』への関心が、社会的にも高くなってきています。

原因4:謝罪がなかったため

炎上後の投稿に、被害女性への謝罪がなかったため、炎上してしまいました。

ユーザーは、無関係な妊婦を揶揄し傷つけた社長Sのモラルない言動を非難していました。社長Sの投稿には、女性に対して謝罪をしなかったことへの批判が殺到してしまったのです。炎上したことで被害を受けた人がいるときは、謝罪があるかないかが、炎上参加者から注目されるポイントになるでしょう。炎上には、正義感から参加している人が多くいるためです。

個人ができる2つの炎上対策

個人ができる2つの炎上対策

対策1:被害者への謝罪を忘れない

炎上によって被害を受けた人がいるときは、謝罪を忘れないようにしましょう。

ユーザーは、社長Sのモラルのない言動を批判していたため、論点のずれた社長Sの本意は、ユーザーから言い訳のようなものとして解釈されてしまいました。社長Sは、誤解を解くために弁明するのではなく、炎上した時点でいやな気持ちにさせてしまった人に対して謝罪をするべきでした。

炎上してしまった場合は二次炎上させないためにも、「こんな意見もあるのか」と受け流し、すみやかに謝罪できる心の余裕が大切です。そして、謝罪するときは、ユーザーの求める謝罪方法や内容とズレがないように慎重に見極めましょう

対策2:自分の立場の認識をしっかりする

不特定多数が見ている場で発言するときは、自分の立場の影響力をしっかり認識しておきましょう。

同じ発言であっても発言者の立場がちがえば、受け手の感じ方も変わってきてしまうためです。また、立場が低い人と高い人では、受け手への影響力の大きさも変わってきてしまうためです。例えば、スポーツでオリンピック選手からの助言と、先輩からの助言とでは、前者に影響力がありますよね。影響力のある人ほど、ことばのもつ意味が強いため、炎上しやすい傾向にあります。

ことばを発信するときは、多くの人から見られているという意識をもつ必要があるでしょう。特に炎上しやすいデリケートな問題に関しては、不用意な言及をしない方が安全です。

SNSの使い方を見直す

ことばは、とても誤解を生みやすいものです。特に、視覚的な情報量が少ない文字は、どうしてもことばのニュアンスをくむことが難しくなってしまいます。140文字という制限があるツイッターでは、少ない情報量の中で、どれだけ読み手にわかってもらうことができるかが大事になってきます。今一度、ひとりひとりがSNSの使い方・あり方を見直す必要があるでしょう。

個人のアカウントであっても、所属する法人名を出してSNSを使っているときは、個人だけでなく組織全体のイメージダウンにもつながります。法人は、組織全体でSNSの利用マナーの共有やルールの確立をするなどの炎上対策をしていくとよいといえます。

レピュ研では、ネット炎上を日々分析しています。また、最新の炎上記事まとめて、炎上予防方法や炎上時の対策方法をご提供していますので、ぜひご活用ください。

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フジテレビ系情報番組「グッディ!」でレピュ研の記事が参考資料として使用されました

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