ネット炎上として判別したものを毎月リサーチ後分析し、レポートとして配信していきます。
弊社が独自に設定した条件にて情報を算出し、カテゴリー別の件数推移と、特徴的な炎上について解説を行います。
7月の炎上リサーチレポート
2020年6月のネット炎上件数は23件でした。2020年6月で多かったのは、一般個人の事例であり7件もの炎上が起きていました。今月のメディアの炎上事例では、新型ウイルスに関する発言や対応に批判が集まったことにより炎上に繋がった事例が多くありました。また、メディアの炎上も5件と多くあり、公式SNSやTVの企画などが倫理的に不適切な内容だったことがきっかけで炎上した事例が多くありました。今回のピックアップ炎上は、一般個人の炎上事例から紹介します。
元CAによる暴露話が不快であるとして炎上
元CAのYouTuberが、あるYouTuberとのコラボ企画で、CA自体の暴露話を公開し炎上しました。「【絶望注意】」が含まれるタイトルと「もう飛行機乗りたくなくなった」というサブタイトルで動画を公開しており、文面からでも想像を絶する内容を表しています。元CAが暴露した内容は次の通りです。
「乗客の容姿はCA間でチェックしていた」
「海外便のエコノミークラスのことを動物園と言い、機内食をエサと言っていた」
ユーザーから出た意見
暴露話と謳っていたとはいえ、この動画を見た視聴者からは数多くの批判が殺到しました。視聴者から指摘された内容は次の通りです。
「すごく気分が悪い動画、なぜこの動画を配信したのか分からない」
「人を見下して馬鹿にしている」
「新型ウイルスが広がる中、必死に働いているCAや航空業界全体に失礼」
など、多くの声が集まりました。今まで何度も海外便のエコノミークラスを利用してきた人や、これから利用する予定がある人にとってとても不快に感じさせる内容となりました。CAを退職したからとはいえ顔を公開したまま会社の情報を公開するのは大丈夫なのかという声も多数あがっていました。
情報を発信するときに考えるべきこと
今回は、多くの人を不快に感じさせた動画だったため炎上に繋がりました。退職したら勤めていた企業とは無関係だと思ってしまう人は少なくありませんが、虚偽情報や暴露話によって企業に損害を与えることもあるので安易な情報の発信には注意しましょう。また企業側も不適切な情報を発信されないように退職者のケアを行ったり、情報発信には気を付ける必要があります。特に今回の事例のように影響力の強い人が不適切な情報を発信してしまうと、情報が多くの人に拡散されたり、不快だと感じてしまったりする人が多くいます。情報を発信するときは正しい内容であることや、情報を受け取る側の気持ちをよく考え見せ方などを工夫することが必要といえるでしょう。