ネット炎上として判別したものを毎月リサーチ後分析し、レポートとして配信していきます。
弊社が独自に設定した条件にて情報を算出し、カテゴリー別の件数推移と、特徴的な炎上について解説を行います。
1月の炎上リサーチレポート
2021年1月に起こったネット炎上は計22件でした。 分類としては法人の炎上が9件と最も多く、公式SNS、公式サイトからの情報発信に問題があったとして炎上に発展した事例が目立ちました。その他にも従業員の不適切な言動がきっかけとなった炎上も発生しています。今回のピックアップ炎上は、法人の炎上から大手コンビニエンスストアの事例をご紹介します。
果肉飲料のパッケージが詐欺にあたるとして炎上
ある大手コンビニエンスストアで販売された果肉飲料のパッケージが詐欺にあたるとして炎上しました。パッケージには赤い模様が描かれており、実際の中身よりも果肉が多く入っているように見える仕様となっていたことで批判が殺到しました。同業他社で販売されている類似商品の、透明のパッケージから見える果肉の多さと比較されたことも要因の1つです。
商品をみたユーザーからの意見
実際にTwitterであがった批判は次のようなものでした。
「いちごの果肉かと思ったら絵だった」
「ずるい売り方」
「詐欺的なパッケージである」
当該企業は、過去にもパッケージが問題視されていたことがあったため「また詐欺商品がでた」などの批判的な意見もあがっていました。またパッケージ詐欺と言われている商品のパッケージと中身(量・質)を調査したサイトや、 法的な問題点について言及したサイトが複数公開されており、SNSなどで拡散されています。
レピュテーションの低下に注意
今回ご紹介した事例は、商品のパッケージと実際の中身にギャップがあったことにより発生した炎上だったといえます。 実際の商品よりも顧客の期待値が高まってしまうとレピュテーションの低下につながり、炎上してしまう要因の1つとなるため注意が必要です。どのような製品でもソーシャルメディアを通じたレピュテーショナルリスクを避けることはできません。ユーザーレビューやSNSでの拡散・レピューテーションを加味して商品開発を行っていく必要があるでしょう。