卒業モデルがピン表紙でなかったことに読者からの批判が殺到

卒業モデルがピン表紙でなかったことに読者からの批判が殺到

炎上事例とともに原因と対策を解説します。

今回はティーン向けファッション誌Pの表紙が、卒業モデルひとりではなかったことに読者から批判的な意見が殺到して炎上したケースを紹介します。今回の炎上で、ファッション誌Pは「読者の意見を無視するひどい編集部」だと読者に思われてしまいました。同じような失敗をしないためにも、原因と対策について知っていきましょう!

卒業モデルが表紙を飾っていないことに批判が殺到!

卒業モデルが表紙を飾っていないことに批判が殺到!

2018年10月号のファッション誌Pの表紙が卒業モデルのひとり表紙ではなかったことに対して、読者から

「意味が分からない」
「どうしてこうなったの?」

といった批判が雑誌の公式ツイッターに殺到して炎上してしまいました。Yさんが卒業を発表してからずっと卒業号の表紙を楽しみにしていた読者が多くいたためです。しかし、発売されたファッション誌Pは、Yさんと他のモデルを合わせた3人の表紙でした。表紙の『Yさん卒業』という文字も一番下に小さく書かれていたため、読者は

「全然目立たない」

と感じていました。公式ツイッターには、

「どうして一人表紙をさせてあげなかったのか」
「いつでもいいので、一人表紙の号を作ってください」

といった読者からの抗議の声がたくさん寄せられてしまいました。

炎上した3つの原因

炎上した3つの原因

原因1:卒業モデルが表紙を飾ることが定着していたため

ファッション誌Pでは、卒業号と題して卒業モデルが表紙をひとりで飾ることが定着していたため炎上してしまいました。今回の卒業号の表紙についてYさんのファンの読者は、

「Yさんの卒業感が薄すぎてひどい」
「Yさんだけの表紙が見たかった」

とガッカリしてしまいました。Yさんの前に卒業したモデル達のときは、ひとりで表紙を飾り『○○さん卒業!』という見出しが大きく書かれていたためです。他のモデルのファンも

「卒業号なのにかわいそう」

と感じてしまいました。

原因2:読者アンケートの意見が反映されなかったため

読者が、「アンケートの意見が反映されなかった」と感じたため炎上してしまいました。読者は、

「読者の意見を反映させる気がないならアンケートなんてとらなければいいのに」
「信頼をなくしました」

と怒ってしまいました。雑誌のアンケートや公式ツイッターには、Yさんが卒業発表をした日から

「卒業号はYさんを表紙にしてください!」

と読者からの要望がたくさん届けられていたためです。Yさんのブログでも

「ファンの人からは充分すぎるほどたくさんの声が届いていたけど、私の実力不足で表紙はできませんでした」

と綴られており、今回の表紙にアンケート結果が反映されていなかったことがうかがえます。

原因3:卒業モデルへのインタビュー内容に問題があったため

卒業モデルの特集ページの質問を「意地悪だ」と読者が感じたため炎上してしまいました。インタビュー内容は、『卒業号がひとり表紙ではなかった心境』について聞いたものでした。読者からは、

「悪意のある質問しますね」
「かわいそう」
「パワハラじゃない?」

といった声があがってしまいました。読者は、「編集部がYさんを表紙に選ばなかった」と推測していたためです。

2つの炎上対策

2つの炎上対策

対策1:読者に経緯をきちんと伝えよう

編集部は、卒業モデルがひとり表紙に選ばれなかった経緯を読者に説明してあげましょう。Yさんが表紙になれなかった理由がわからないと、「卒業号で表紙にしてあげたい」という想いでアンケートを書いて送った読者たちは、

「編集部に裏切られた」

と感じてしまうためです。結果的に、「編集部を信頼できない」と感じた読者は、

「こんなことするなら今後買うのをやめます」

と購買意欲を落としてしまいました。読者にたのしく雑誌やモデルを応援し続けてもらうためにも、批判的な意見に向き合って答えてあげることも大切でしょう

対策2:読者アンケートを見直そう

編集部は、読者アンケートの内容を定期的に見直すとよいでしょう。ファッション誌Pのように10代の女の子をターゲットにしている場合、編集者と読者の間にジェネレーションギャップが生じてしまうためです。ファッションなどの流行りものは、リサーチなどで感覚を補うことが可能ですが、感情の部分を補うことはなかなかむずかしいところがありますよね。読者のリアルな気持を知るためには、編集部に対しての要望や不満などを気軽に記入できる項目を読者アンケートに取り入れてみるのも一つの策でしょう。

読者から批判的な意見が寄せられたら

編集部は、読者の批判的な意見に向き合い理解することが大切でしょう。「なぜ読者は批判的に感じてしまったのか」を分からないままにしておくと、万が一炎上したときに対策方法を間違えてしまう危険性があるためです。

今回の事例では、編集部が「表紙にできなかった理由」を説明しなかったことで、読者の間で「アンケートを反映しなかった」という憶測が広まり炎上が大きくなってしまいました。同じ失敗をしないためにも、読者の意見をしっかり分析し理解することで、炎上を防いでいきましょう。

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