料理動画の内容が男女差別だと賛否両論で炎上!

動画の内容に賛否両論で炎上

炎上事例をもとに、原因と対策を解説します。

今回は料理サイトTが、妻を怒らせた次の日のお弁当をテーマにした動画を投稿したところ、賛否両論が集まり炎上してしまいました。同じような失敗や炎上にならないためにも、原因と対策について知っていきましょう!

動画の内容が差別的だとして批判が殺到

動画の内容が差別的だとして批判が殺到

2018年8月某日、料理サイトTは公式でサケ弁当のレシピ動画を投稿しました。サケ弁当は、調理過程で味付けされた様子はなく、油をひいたフライパンでサケを焼くだけのとてもシンプルな中身でした。動画には「妻を怒らせた次の日のサケ弁当」というタイトルだけつけられていたため、「怒った妻が作った手抜きのお弁当」と捉えたユーザーと「怒った妻が作ってくれなかったので慣れない夫が作ったお弁当」と捉えたユーザーの2つの解釈がされていました。ユーザーからは、

「女性が料理するのが前提かよ」
「男が料理できないっていう考え方が古くてダサい」

といった男女差別に対する批判の声がたくさん寄せられてしましました。

動画に賛同するユーザーも

ユーザーの中には、

「みんなが怒っている理由がわからない」
「ただのジョークでしょ?」

と、批判コメントに疑問を持つ人たちもいました。コメント欄では、動画を面白いと感じたユーザーとダサいと感じたユーザーの間で言い合いになってしまいました。

炎上した2つの原因

炎上した2つの原因

原因1:男女差別だと思われてしまったため

動画の内容が、いつも妻がお弁当を作っていることが前提とされていたため炎上してしまいました。「妻が怒っていたので、次の日のお弁当が手抜きだった」と解釈したユーザーからは、

「旦那が自分でお弁当を作ればいい話」
「わたしはお弁当つくらない」

など女性からの批判が寄せられました。「怒った妻が作ってくれないので、慣れない夫が自分でお弁当を作った」と解釈したユーザーからは

「男が料理できないという考え方は古い」
「自分でお弁当くらい作れるけど」

など男性からの批判が寄せられました。妻が作ったのか・夫が作ったのか解釈が分かれたものの、料理をするのに性別は関係ないという考えを持ったユーザーが男女ともに多かったため、批判が集まってしまいました。

原因2:投稿の意図がわかりにくかったため

投稿の意図がわかりにくかったため炎上してしまいました。料理サイトTは、ユーザーを楽しませるためのジョークのつもりで動画を投稿しました。しかし、ユーザーの多くがジョークを理解できておらず「手抜き料理を投稿した目的がわからない」と疑問に感じてしまったのです。

動画では料理をしている人の手元しか映らないため

1. 妻が夫へ作ったサケ弁当
2. 夫が自分用に作ったサケ弁当
3. 夫が妻のために作ったサケ弁当

など、複数の解釈が生まれてしまったためです。また、タイトルの「妻を怒らせた次の日の」という表現だけでは、次の日に誰が何のために作ったお弁当なのかを推測することが難しかったのも要因です。結果的に、ユーザーに投稿の意図が伝わりづらくなってしまい、お弁当の中身よりも妻が毎日お弁当を作っているという点に注目が集まってしまいました。

2つの炎上対策

2つの炎上対策

対策1:考え方を見直そう

動画の企画をするときは、できるだけ多くの人に動画のタイトルや内容を確認してもらい受けた印象を聞くとよいでしょう。人は、固定概念を持っているためです。

今回の事例では、「女性が料理をするものである」という固定概念に対して批判が集中してしまい炎上しました。共働きの世帯が増えるとともに、家事は女性がするものという考え方の女性が減ってきているためでしょう。

2017年度の労働力調査では、共働きが1456万世帯で専業主婦が720万世帯と共働きの世帯が2倍ほど多い統計が出ています。家事に費やす時間においても男女差は大きいものの、男性が増加傾向にあり女性は減少傾向にあります。(総務省)仕事でも家庭でも男女平等を意識する人が増えてきたため、男女差別に関わりそうな内容を慎重に見極めることが大切になってくるでしょう。自分の価値観が当たり前と考えずに、まわりの人に意見をもらい考え方を見直すことが炎上対策になります。

対策2:タイトルは慎重に考えよう

動画のタイトルは、慎重に見極めましょう。タイトルは、動画の内容が何かを簡潔に指し示すための大切な情報だからです。

今回、妻が毎日お弁当を作っていること前提なのが男女差別だとして批判的なコメントが殺到してしまいました。もし動画のタイトルが『妻を怒らせた次の日』ではなく『ケンカした次の日のサケ弁当』だったなら、いつもお弁当を作っている人が誰なのかをユーザーの想像に委ねることができるため炎上を防げたでしょう。タイトルは動画を見るときの重要な情報になるので、ユーザー目線に立って言葉を選ぶことが大切ですよね。タイトルを考えるときもコンセプトである楽しさや幸せを意識することが、結果的に炎上対策につながるでしょう。

ユーザーの立場で想像しよう

レシピ動画が好きなユーザーは、おいしそうな料理が出来上がるまでの過程をエンターテイメント感覚で楽しんでいる人が多いですよね。誰もがわくわくするようなコンテンツを作り続けてくためには、内容の伝わりやすさが大切になってきます。タイトルから動画の内容に至るまで、ユーザーが見たときにどう感じるかを常に意識して制作していくことが、結果的に炎上の予防につながっていくでしょう。

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